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昨夜から今日の午前中にかけて葉山も雪が積もるという天気予報。どきどきする。ワクワクする。楽しみ。夜更けに気が気でなく、薪ストーブに薪を追加しながら外をうかがう。降ってないなあ。とまた寝床に戻る。明け方。外が妙に明るい気配もないので、また薪ストーブの様子をうかがうついでに外を見る。な〜んだ。天気予報がはずれたじゃあないか。いつもは夜寝るときに薪を追加して明け方までいっさいほったらかし。それでも家の温度は18℃をキープしているからほったらかしている。でも、ゆきがつもるかもというと気が気ではない。薪ストーブが気になるのではなく、雪が降るかもしれないというワクワク感がたまらない。

最近特に毎日の時間の流れが早すぎる。朝起きると夜寝るまでのことが読めてしまうからなのだろうと思う。時として思ってもいなかったことが起こるとそれに気が紛れて時間の流れが普段と変わり身体に刺激が与えられるのだろう。安定とハプニング。相反するがどちらも続くと先が読めてしまうから面白くなくなる。のだろう。1歳くらいの子供を見ていると瞬間瞬間が刺激に満ちあふれているのだと感じる。同じことをしても『うっわ=。おおおお=!』と感激している。すばらしい。ちょっとした小さなことでも感激感動する心が減衰していくのが歳をとるということなのであれば歳はとりたくない。明日雪降るかもよん!という天気予報に心ときめく素直な気持ちはみずみずしく保っていたいと思うのだ。

建築設計、住宅設計を自身の経済活動の芯に据えている私としては、それらにもセンサー&センス&美意識を研ぎ澄ましておきたい。高気密高断熱は北海道の技術を南下させた寒さへの技術。それはそれで評価するが、地球温暖化がいよいよ目の前に見えてきた現在としては夏の過ごし方も再認識する必要があると思う。先日、大学後輩の構造設計家と話していて気がついたのだが。平均気温が1℃上がっただけで何人もの人が死んでしまう。地球規模で言うと何万人。たかが1℃。それを建築の計画の仕方で解決できるのであればそれはすばらしい発見であるし意義あること。エアコンに頼ることではなく、Co2の削減にやっきになることなく、ちょっとしたプランのアイディアで1℃を下げることはできないか。私的な話になるが、扇型に海に開いた間取りの中で日々仕事をしている私は夏に冷え性になる。たんぱん&Tしゃつが基本の葉山の暮らしで靴下も必需品。それに加えてフリースも真夏に必要になる。これは建築ハードの形状と海山至近の地域性がもたらす幸運なのだ。これをこれから先の建築計画に生かさない手はない。そういう小さなことに感動、記憶、還元をしていけるかどうかが毎日の時間を使う意味につながっていくのである。そういいながら今日もさっさと一日がおわってゆくんだなこれが...。


●2008.01.15(火)

週末休日は建て主との打ち合わせがほとんどなので久しぶりの平日休暇。釣りに行こうか年末に仕入れておいた真空管アンプをつくろうか。とそんなことを考えていても体がついて行かない。釣りはスケジュールを組む段階から楽しみの時間が始まり、釣っているときはもちろん、釣り終えて獲物を食べて供養するまで楽しみが続く。都合4〜5日。思い立って行ってもつまらない。300Bのシングルアンプは昨年末から熟成させているがまだつくる気にはならない。しっかり、気持ちに余裕ができて楽しむことができるまで段ボールを開けない。いずれも時間を楽しむと言うことなのだろう。これは歳を重ねて出てきたゆったりとした時間の使い方だろう。5年ほど前は、行くと決めたら釣りに行く。アンプキットを買ったら即つくる。時間の流れに反して楽しみを持続する知恵が身についてきたのだろうな。良いことなのか、悪いことなのか。わからんな。きっといことだろう。


●2008.01.16(水)

ちょっと仕事を離れて気持ちの余裕が出てきたので我が家の地下に潜りレコードを聴く。そばにあったスイングジャーナルを手に取り読み込むほどに数枚のレコードが欲しくなる。アルバムをつくった作り手の気持ちを知るとそれを聞きたくなると言うのが心情。そそくさと我が家の地下から這いだしネットで検索。新品レコード3枚を注文。新品レコードを買うのは高校生以来では無かろうか。3枚で1万円。ぽちっとやる。今までは中古専門。CDは新譜を買っているけれど。


●2008.01.17(木)

熟成期間が大切。何事も。遊んで刺激を受けて目から鱗が落ちて。そんな時を経ないと前に進めない。それが釣りだったり音楽だったり美味しいものを食べることだったりする。ようはエネルギーをたっぷりもらって前に進めるエネルギーを蓄えると言うこと。吐き出すばかりではしぼんでしまう。しぼまないように毎日を生きるわけであるが、それは思うようにいかない。自分から前に一歩踏み出さないと誰も与えてくれない。だから、身銭を切って前に行く。その前に行くことを遮ることがあれば自分で振り払ってゆく。とにかく、人のせいにしていては自分の人生はひらいていかない。人のせいにして自分を正当化していく人生は楽だろうけど、面白くないだろうな。自分のケツは自分でぬぐえないと。私はとことん自分で精算してゆく人生を選びたいなと。人のふり見て我がふり直せ。


●2008.01.18(金)

ある建て主からエコウィルはいかがなものかという相談。それを東京ガスに確認。担当者が事務所に来る。ショールームのおねえさんは顔を真っ赤にして説明してくれたけどイマイチ何がエコロジカルなのかわかんないと来社の営業マンに説明を求める。その場ではなるほど地球環境に良いことなんだと思うが全体像がはっきりしない。どちらを選択するのが良いのか。オール電化とガス発電のエコウィル。どちらもインフラとして整備されている電気とガス。未利用エネルギーである薪が少数派としては良いと思ってしまう。しかし、日本国民の3割が薪をエネルギー源にしたらいろんな意味で破綻してしまうだろう。言い換えれば、ハウスメーカーやゼネコンが薪はエコロジカルなエネルギー源です!再生可能なエネルギー源です!とやってしまうとまずいということなんですね。少数派で良いのです。薪エネルギーは。


●2008.1.19(土)

熟成させてきた温暖化にむけての建築的プラン。解決案の糸口を見いだすためにイエロートレペと格闘。右足の膝下が少し感じる。家の中で歩いているだけでは感じないが、道を歩いていると違和感を感じる。単純に運動不足が原因だろうと思うが、それを解消するだけの慣習を変えることもできない。もうすこし釣りに行って足腰を鍛えることを考えた方が良いだろうか。きっとそうだろう。きっとそうだ。正月に51cmを釣ってそれまでの数年間を帳消しにできたじゃないか。と思ってみる。夜更けにプランが見える。様々な視点が生きる。


●2008.01.20(日)

今晩雪が降りそうだという天気予報。ハプニングを期待。同時に。葉山町の町長選挙。午後の打ち合わせ前に済ませる。今回の町長選挙は汚職による現職町長が辞任することからはじまる。現職はコンサバ中のコンサバ。町民の税金を使いたいように使い具体的に還元していなかったのではないかと思えてきていた。私は町民15年目くらい。そろそろハプニング&町民主体のトップで良いのではないかと思っていた。その現職町長に過去3回負けていたMさんがまたしても立候補。私は15年ほど前その方と個人的に意見を交わしていたので3回とも応援していた。夜中、選挙速報を湘南ビーチFMで聞いていた。夜更け。選挙速報が流れ、私の一票は生きることになったようだ。自分の1票が生きたことをこれほど身近にうれしいと感じたことはない。頑張って欲しい。葉山町が前に進むために。Mさんは4回目にしてトップになったのだ。あきらめてはいけないということも古くから知っている私に教えてくれた。応援したい。

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