2008.01.31のブログで葉山に雪が降らないのは温暖化が原因か?と書いたが朝起きて銀世界にびっくり。何年ぶりなのかと思い自分のブログで検索してみると一昨年降っていた。な〜んだ結構まんざら温暖化していないじゃあないかと胸をなで下ろす。しかし、自分の記憶力がだんだん落ちていくことにいささか不安を感じるのも正直なところ。
北海道で育った18年間は雪の気配は「雪虫」で感じていた。自転車に乗っていて手がかじかみそろそろ本格的に冬になるのかと思う11月中旬。どんよりと雲がたれこめ夕方4時にはくらくなる。そんなころふと気がつくと雪虫が舞っているのだ。すると決まって雪が降り出す。そんなサインに胸ときめかせるその時期が私は好きだった。小学4年生からはじめていた新聞配達のアルバイトもその頃になると結構きつくなる。雪が降る頃になるとクリスマスのケーキの注文取りのアルバイトもした。雪虫が舞うと子供ながらに忙しくなるのだ。でも、一番つらいその時期が何故か1年で一番好きな季節だった。
当然ながら昨日雪虫は葉山で舞っていない。天気予報でその気配を知るだけだ。また、予報ははずれるのかなと思い何気なく就寝。朝「大変だよ!」の声で目が覚める。今日は都内で予定がある。いつもは車で行くのだが、どうしようか思案。首都高の様子を検索。電車の運行状況を確認。高速道路の状況を見て驚いた。東京中心部は通行止めはない様子。神奈川と埼玉が一部通行止めとなっていた。ヒートアイランド現象だろうか。人間の仕業は薄気味悪い。如実に表れている。
バスと電車で都内に出ることにする。昼から雨になる予報だったので傘を持つ。外は吹雪の様相。家を出る。私はマウンテンパーカーの帽子をかぶり歩き出す。鈴木は傘を手に歩き出す。雪を踏みしめはじめると「歩くコツってあるの?」と鈴木。「かかとをしっかりつけて歩くんだ」と私。北海道にいたとき、冬に道産子か内地の人間かを見極める方法はひとつ。雪が降っているときに傘をさすかどうか。当然私は今朝もかさをささない。鈴木は傘。たいてい傘をさしている人が歩くコツがわからなくてひっくり返って怪我をする。そんな懐かしいような優越感をちょっとだけ感じながらバス停に向かった。
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