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毎年、ひとつずつ真空管アンプをつくっている。つくると言ってもキットだ。電気に弱いので回路図を見てもちんぷんかんぷん。しかし。私。手づくり大好き小僧なのでオーディオアンプも自分でつくってしまいたいのだ。そういえば、手打ち建築という建築が雑誌にあった。設計者が自分の手でつくり上げた建築。手打ちそばならぬ手打ち建築。う〜ん。もっと良いネーミングがあっただろうに。

昨年末。真空管300Bをベースにしたシングルアンプキット(VP-mini300MkII )が玉無しでヨンキュッパで発売された。玉(=真空管)を入れると7万円くらい。ちょうど良い。開発者のコメントを見ると私が所有している300Bシングルアンプ(SV-501SE)に比べて、より音像がくっきりして音にケバがあり力強いらしい。それでは今年も一丁!と予算を組んだ。注文した2〜3日でそのキットアンプは届いた。例によって、届いてからつくりはじめるまでの緊張感が良い。いつこいつの音を聴けるかなあと思いながら日々を丁寧に生きていくのである。生きるためのニンジンだな。

年が明け、いよいよ1月末製作。簡単に完成。聴き比べるとややや。対比がはっきりしているぶん、私の耳にはSV-501SEが心地よい。私の音の基準になってしまっているということは割り引いても私はSV-501SEの方が好きな音なのだと確信した。すると、むくむく。SV-501SEの音質バージョンアップに心が動いた。かねてから聞いていたコンデンサのバージョンアップに食指が動く。このページ最上部バナー写真のオレンジ色の部分がそれ。またもやキット屋さんにそれを注文すると丁寧に手を入れるときの注意書きも沿えて送られてきた。電気には疎い工作少年にはありがたい。秋葉原でJensenのこのコンデンサを買ってきて手を入れたのでは、うまくいかなかったのでは無かろうか。このあたりの売り手の配慮はありがたい。ますます、信頼を深めていく。商売の基本だろう。私も肝に銘じたい。
以下の写真は改良前のもの。

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ローコストで質の高いものを"まずは"提供するという思想に基づいたのだろう。私もすまいの設計で理想形を全てにおいて図面化すると150万/坪はくだらない。しかし、予算70万/坪と言われるとそれに見合う部材とデザインを組み立てる。良いものを知っているけれどそれをそのまま依頼者に提供するということはしない。知っていてもあえて言わないこともある。予算があってはじめて成り立つ商売。それは建築(住宅)設計もオーディオアンプキットも同じ。そこのところをきちんとわきまえているのだろうな大橋さんは。キット屋さんが送ってくれたコンデンサと指南書を凝視しながら改良。コンデンサ代4個計約1万円。結果。なんじゃこりゃ...というくらいに音の質感がかわった。この音質の変わり様は開発者は重々知っていたはず。しかし、それをオリジナルに計上していたら10万円を超えていたはず。そうしたら私はこのSV-501SEに出会わなかっただろう。10万円を切る価格で探していたのだから。結果として今10万円を超えることになったとしてもそれはもともとの商品に魅力があったからなのだ。商売のコツをかいま見た気がした。どんな音になったかというと。オリジナルのSV-501SEでアルティックのA7を聴いていたときよりも、中音のゆとりがかなり大きくなったという感じ。ピアノトリオのジャズを主に聴く私だがピアノの音にピーキーな部分が無くなり、ピアノの音が若干後退して他の音が良く聞こえるような感じになったという感想です。すごく聴きやすくなり1万円以上の効果がありますますジャズが好きになったというところ。


●2008.02.14(木)

世に言うバレンタインデー。『ストレスに効く!ちょこ』というのをもらう。食べてみると少しストレスが解消したような。ジャズの巨人からもらうエネルギーの方がストレス解消に効くけどなと言うのは封印。

●2008.02.15(金)

前回書いたブログにコメントあり。毎日おびただしいコメントが送られてくるが全て削除。そのなかにKさんから久しぶりにコメントがある。うれしい。それ以外のおびただしいコメントはなんの目的で送ってくるのか皆目見当がつかない。

●2008.02.16(土)

引き渡しの現場で照明器具をつるす金物が必要になり私が近隣に走り回る。免停中の私は徒歩。歩き回り、歩き回る。郊外ではよくあるものも都内ではなかなかない。百円ショップで代替え品を探し出し現場に戻る。しかし、うまくいかない。やれやれ。免停中は足腰が鍛えられて良い。

●2008.02.17(日)

御殿場へ土地を見に行く。我々の感触はよい。今後は建て主とその家族がそのすまいづくりに満場一致で応援してくれるかどうかだ。娘さんの検討を見守る。
日曜日仕事の予定を入れることは全く問題ない。し。今まではそうしてきた。しかし。奥さん子供さんがいる現場監督の場合は気を遣う。現場は日曜休み。監督さんも緊急以外は休み。我々はサービス業だからと日曜は平常業務としているがTPOで空気を読む。基本的には我々も日曜日は休みにした方が良いだろう。

●2008.02.18(月)

電車で菊名へ。まずは葉山真名瀬でバス。携帯でピッ!逗子駅改札。携帯でピッ!菊名駅で。ピッ!なんとも快適なことか。打ち合わせ先で。そのピッ!は自動的にクレジットカードでも精算できてしまうんですよねとNさん。前はお金がなければ歩いたんだけど、お金が無くても勝手にローンを組まされて電車に乗ることができるんですよね〜と。ほ〜。金がなければ歩く。当たり前のことがあたりまえではなくなっていく。ちと。こわい。

●2008.02.19(火)

一日悪戦苦闘。未来のための一般解がなかなかみえない。会計事務所から電話。決算の書類の下打ち合わせ。私の事務所は12月決算。つまり1月から始まって12月で会社のお金の流れにけじめを付けますよということ。一年の総決算を反芻&反省するときが来た。毎年真剣に考えていないがそろそろ15年目。惰性に流されずもう少し業績アップと企業努力を考えよう。我々の仕事の場合、業績アップが即お客さんの満足度につながらないのがむずかしい。(だからやりがいがあるというもんだ...

●2008.02.20(水)

平穏な一日。地球温暖化へむけて未来志向の一般解を探るべくすまいのプランニング。しかし。今年は寒い。未来の温暖化へ向けてペンを走らせるもいささか早まったかと思うくらいに今年は寒い。たしかに。薪の消費量がすざましい。寒さ対策へのすまいのしたくは万全だが神奈川での夏冬のすまい仕度の羅針盤はぶれまくっている。

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