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昨日、親知らずがうずいてきたので抜いた。痛いなと思って歯を手でさわると動いていた。割れているようだ。10日ほど前のことだ。以前いつも通っている歯医者の先生にこの親知らずが痛んだら抜いてしまいましょうと言われていた。予約を入れ10日間。刻々と歯を抜かれる日が近づいて来るのをドキドキしながら指折り数えていた。夜も眠れなくなるほどの痛みがときたま。早く来い来い抜歯の日。なのか。こわいぞこわいぞ抜歯の日。なのか。。矛盾に心をざわつかせながらもやっとその時が来た。診察台に座るやいなや。ハイ抜きますからね。ちくっとしますよ麻酔しますから。で。ドキドキは頂点に。ちくっ...ほんとに地獄への門が開いたか!のような大げさな緊張感。歯医者は嫌だ。とにかく嫌だ。でも、麻酔注射は始まるとあまり痛くなく粛々とことが進んでいく。ハイ抜きますからね。と次のステップへ。(ヤットコのような器具で歯を掴んだ...様な気がする...見るのも怖いので目を閉じているのでわからない)ギリギリリ。みしっ。と脳に感じる刺激。あああああ。と思っているとあっけなく手が止まる。ガーゼを30分は噛んでいてくださいその後ガーゼをとっても血が出ないようならそれで終わりです。風呂・酒・運動は謹んでください。以上。あっけなく地獄からの生還。ガーゼを噛んだまま帰宅。

そういう日に限って、電話がひっきりなし。さるこに頼んで急用以外の電話はとりつがないようにと懇願。ガーゼをかみしめての電話はもごもごで相手に失礼に当たる。そんななか、気になる電話。一昨年に引き渡した建て主から。薪ストーブの煙が家の中に逆流してくるらしい。さるこが応答。気になるも抜歯の様子も気になる。仕事に没頭し薪ストーブの煙事件は頭から消える。今日午後抜歯の様子も順調で気にならなくなったところでもう一度薪ストーブ煙事件の電話。様子を聞くと。薪ストーブの扉を開けると煙が逆流してくるらしい。そして2階の煙突の継ぎ目から煙が出てきたと。尋常じゃあない。薪ストーブは1階に設置。今シーズンはじめ。焚き始めは順調ですかと確認していた。シーズン半ばで調子が悪いとなると鳥の巣ではない。どこでなにが悪さをしているのか想像ができない。建て主は煙突掃除をお願いしているという。でもまだいつ来るかわからないと。おそらく煙突に何かがつまっているんだろうと想像し早く煙突掃除をしてもらう方がいいですねと電話を切る。

電話を切ったあと何が原因か気になって仕方がない。のでさるこに運転を頼み様子を見に行く。(2月いっぱい免停なのでフットワークが悪い悪い...)思いを巡らす。高価な二重煙突の断熱煙突はススがたまりにくい。安価なシングル煙突の我が家でもススで煙突がつまり煙が抜けにくくなることはほとんど無い。シーズン中に鳥が巣を作ることは想像しがたい。原因はなんだろう。15分後現場に到着。遠巻きに見ると煙突から煙は出ている。挨拶もそこそこにまずはストーブの扉を開ける。確かに煙が逆流してくる。煙道を塞いでいる何かがあるらしい。脚立を借りて屋根に上がりPトップをばらす。「ほ〜!」原因は簡単に納得。優秀な二重煙突の先にあるPトップで樹液がたんまりとたまっていて煙道をがっちり塞いでいたのだ。私が想像できなかった仕組みを説明すると。薪ストーブの煙突にはシングル煙突と(断熱)二重煙突がありシングル煙突は薪が燃えた時に出る煙に含まれている樹液が煙突に冷やされて液化したり固化したりして煙突にススがついたりする。なので毎年の煙突掃除は必須。二重煙突は断熱されているため煙道内部で樹液の液化固化が無いぶんストレートに屋外にへ樹液たっぷりの排ガスが排出される。なので二重煙突は煙突掃除も3年ぐらいに一度で充分というのが定説。しかし、今回のことでわかったのだが、二重煙突の先はいきなり冷やされるシングルのPトップ。煙道に雨が入らないようにしている傘。これにがっつりと樹液がまとわりつくのだ。優秀な二重煙突に樹液がつかない分だけこのPトップ部分につくのだろう。しかし、今までそういう事件が私の耳にまで入ってこなかった。それだけのことだろうか。この建て主は建材の端材を多く燃料にしている。針葉樹は樹液が多いのでそのために1シーズン半でこのようなことが起こったのではないかと想像する。Pトップをはずし、ガシガシと固化した樹液を取り除く。毎年シーズンはじめには掃除をするやり方を今秋講習しましょうと言い残し終わる。


●2008.02.06(水)

免停講習二日目。午前中で終わる。今回の講習は珍しく痛々しい事故現場のビデオはなかった。そのかわり運転者の性格による事故例のビデオを見せられる。最終講義。二日間に渡る試験の結果。私の考察。せっかち。正確にスピーディーにことを進められるので自信過剰になりがち。ぎりぎりに物事を進めずに一呼吸置くように。見事に見抜かれている。午後。金沢区役所。二日間の免停講習中案件のスケッチを描きまくる。ふと現場の歴史に想いがよぎる。案件の現場は伊藤博文が明治憲法を草案した料亭旅館の跡地。その料亭旅館の資料を見たくなったのだ。金沢八景駅をおりて歩く歩く。車を使うスピードと同じように時間を使いたい。しかしその感覚で歩くと体がぎくしゃくしてくる。バスを待つ時間がもったいない。が。どうしようもない。もう少しまわりを見ながらゆっくりと。今年の生きるコンセプトを思い出す。


●2008.02.07(木)

自分で作成した建て主のことを思ってのスケジュール。少々きついかと思いながらもギリギリに作成していたスケジュールに乗ってこない。約1年半のスケジュール。もう1ヶ月遅れになっている。焦るも仕方がない。もう少し余裕を持って組めば良かったと思うがそれは建て主のためではない。どこかで挽回できるかという想いでプランを進める。料亭旅館の資料を眺めながら当時の現場に思いを馳せる。夕方ヤフオクで落とした渡辺貞夫のLPが届く。正月。ハンクジョーンズのトリオにナベサダがサプライズゲストで来てから気になっていた。ザ・グレイト・ジャズ・トリオをバックにナベサダがアルトをやっていたことが増幅してきていよいよ手に入れる。


●2008.02.08(金)

毎日楽しみにしている国営放送のちりとてちん。しーそーがソウジャク師匠にたしなめられるシーン。「背伸びして自分にないものをやってもだめだ!」妙に身にしみる。自分の尺度や価値観ではなく、よく見られようと他人の物まねや自分の考えではないものを借りてきてもそれは本物ではない。私の価値観。考えていること。失敗してきたこと。それを形にしていくことが本道だと教えられる。ソウジャク師匠さすが渡瀬恒彦だ。他の役者と格が違う。何故なのだろう。でも、ヒロインおかあさん役の和久井エミの演技もさすが。天然なのか演技なのか。もちろん演技だろうけど。板についている。


●2008.02.09(土)

ナベサダのLPを聴く。トニー・ウィリアムスのドラムはいつもの私のお気に入り。ロン・カーターやハンク・ジョーンズも平常心。しかし。ナベサダは私のイメージと異なり。チャーリー・パーカーに日本人の心をトッピングした感じ。なまらよい。クロスオーバー的なナベサダしか知らなかった私は面くらい今年の正月ブルーノートで体験したナベサダは嘘ではなかったと目から鱗。木管は今まであまり深みにはまらなかったが、ナベサダは深く入り込んでみたいと思ってしまう。地下に潜り、A7の前で案件のスケッチ。インタープレイなインプロビゼーションを肴に手を動かしてみる。


●2008.02.10(日)

翌日の打ち合わせプラン作成に四苦八苦。夕方。地下に潜ってジャズを聴くよと。ジャズ聴くと何かあるの?とさるこ。力をもらって頭がリセットされるのさと。15分だけね〜。全身にジャズを浴びているとぼこぼこ。左のA7の裏を見るとびびっている。キャビネットがももけて箱からへんな音がしているらしい。『造るか...』よりすぐりの米松合板を仕入れて往年のA7を自作するかと想いが馳せる。我が家のA7はパーティクルボード製。音が良いと言われている米松製ではない。そっくり採寸して造るしかないだろう。そんなことを考えていると1時間が経過していた。


●2008.02.11(月・祭)

目覚めが悪い。明け方から親知らずが痛み&プランの改良を寝ながら考える。午前中。葉山の現場で打ち合わせ。午後金沢八景。午前中の打ち合わせをしっかり終え、戻るも。どうしても、改良案に触手が伸び手を加えてしまう。ぎりぎりまでねばろうともがくが時間が切れる。しかしながらそうしてまでもやらなければならないことってあるのだ。時間変更を申し入れ納得いくまでねばる。歩いて手に入れた明治憲法草案の東屋モチーフはしっかりと生かしたい。


●2008.02.12(火)

なんとも嫌な。抜歯の日が来た。親知らずって親も知らない歯が青春期にはえる歯ということなのだろうが。親からもらった大切な体。の一部。親が知らないうちに勝手に抜いてああすっきり。ということはなんだかなあとも思う。でも、今になって『おとうさんおかあさんからもらった大切な体の一部である親知らずを今日抜いてしまい捨ててきます』なんて律儀に言う気にもならないし。とか。むにゃむにゃ思いながら勝手に抜いてきた。風呂・酒・運動禁止。の酒だけは大丈夫だった。抜く前のむずむずした痛さが無くなり、すっきりと存在感が無くなり爽快な今日この頃で。

▼ コメント(4)

こんばんは。ほぼ毎日拝見しています。親知らず大変ですね。私も、実はひどい虫歯を数本ほってあり、やばいなぁと毎日食事のたびに感じております。
 ところで、うちの煙突は、トップの鳥よけネットにすすがついて、一度詰まったことがありました。このときはストーブ販売店に煙突掃除をお願いしましたが、確かに2重煙突の部分はほとんどすすが付いていませんでした。その後は調子よく燃えていますが、この記事を見るとそろそろ点検しておいた方がよさそう、ということでしょうね。ところで、Pトップは簡単に外せるものなのでしょうか?(特殊な工具が必要ですか?)

Kさん、こんにちわ。
ほぼ毎日見てくれているとコメントもらうと書く励みになります。ありがとうございます。

Pトップは継ぎ手の部分にバンドがあり、それは簡単に手ではずせます。
そして、トップをまわすとはずせます。
Kさんところは勾配屋根なので、上がるのが大変ですけど上がれればはずすのは簡単です。
もしやられる時は気をつけてくださいね。

はじめまして。薪ストーブの導入を検討しているものです。断熱二重煙突で検索したところ、このサイトを拝見させていただきましたが、渡辺貞夫とグレートジャズトリオおよびA7の記載があったので、そちらが気になってしましました。このアルバムはアイムオールドファッションドではないかと思いますが、私もトニーウイリアムスのドラムスは大好きです。残念ながら、引越しで仕舞い無くしており、現在は聴くことができません。

塚越様
コメントに気付かずに今までおりました。すいません。

薪ストーブは、新築なのであれば、煙突掃除は自分でできるように家を工夫しておくのが良いでしょう。
そうすることで、真冬に煙突が詰まった時など、業者さんを待つことなく自分で点検することができますね。
また、薪を置く場所も十分な検討をしておきましょう。
薪ストーブと薪置き場の導線、雨よけ、乾燥のための日当たり具合、検討しておくことをお勧めします。

きっと、アイムオールドファッションドです。(笑
ジャズ&オーディオは、あるときふっと私に近づいてきて心を揺さぶっていきます。
今は、黒鯛に心を揺さぶられています。

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