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2008.02.26(火)都内。久しぶりに商業施設の依頼。私がもの造りとはどんなことかを学んだ東京ドーム近郊に行く。朝一番で藤沢市役所へ行き、藤沢から小石川を目指す。電車で移動に関しては全くの田舎もんの私は路線検索で順路を予習。葉山を8:30のバスに乗り、9:30の電車に乗り、藤沢に着いた後、役所で中間検査の手続きをして……13:30。小石川で13:30の打ち合わせに望む。予習は良かったのだが、それぞれが思いのほか早く進み、おもいっきり隙間時間ができる。それはそれで楽しい誤算。藤沢市役所での手続きが終わった後、時間があるので有隣堂に。アールトの関連書籍が欲しかったので立ち寄る。ない。で。予定時間よりもはやく湘南ラインに乗る。寝ようと思っていたが、鞄に入れていた「JAZZを巡る旅」を読みふけってしまう。新宿到着。中央線でお茶の水。レモンがすいで模型材料を見ようか、南洋堂に行こうか考えているうちに三省堂まで来てしまった。ならば。キッチン南海。都会では歩きたばこは御法度。三省堂の横町にたばこ公園。そこで一息ついて。キッチン南海へ。行列の後につく。それまでじっくりと見たことのないショーケース。S&Bのカレー粉の缶と一緒に「カツカレーの元祖」とある。路上で「おきゃくさ〜ん。何注文〜?」「カツカレーで!」と思わず。13:00頃激込みの店内に案内されカウンターに座ると。次々にカツカレーが配送され皆がモクモクとそれと格闘。(大盛りにしなくてよかったな)

お茶の水に行ったらとにかく「キッチン南海」というのは記憶の引き出しに納まっている。しかし、そこから目的地の小石川までどうするのがベストか。メシ喰った後、ちゃんと約束の13:30に間に合うのかという路線網の記憶が全く持って欠落していたのは我ながらおもしろいなと感心。神保町から春日まで二駅と携帯で確認。しかし、神保町駅がどっちなのか感覚が欠落していて、重い鞄を持って反対方向に歩いてしまった。メシを食った後、南洋堂でアールトの7800円もする写真集を買ってしまったので重い本を持って歩くはめになったのだ。都営三田線に乗りおりる。上がる。電車で移動は足腰に良いなとおもう。本当に。時間に間に合い、10年ぶりくらいの依頼者に会い。思い出話に時間が過ぎる。「エデュテイメント」そのコンセプトで物売りから脱却しているという。楽しく学ぼう。というコンセプトだ。同感。今年の正月。東京ドームで「あけましてウルトラマン」という企画を大成功させたらしい。「あけましてウルトラマン」と聴いて『ぷっ!』とつぶやいてしまった。日本の伝統文化のお正月をウルトラマンという入りやすい切り口をもって楽しんでもらいながらしっかり伝えていこうというイベントが大成功したのだと。書き初め、羽子板、たこあげ、それらの季節文化をウルトラマンで創り上げビジネス的にもうまくいったという。私も心なごやかに聴くことができた。新しい未来へ伝統から学びつつどのように具体論にもっていくか。おおいに学ばせてもらう。

概要を確認し終え現場に向かう。懐かしい。が。ほとんどが知らない世界になっている。私が担当したプロジェクトは後楽園スタジアムから東京ドームへと変わる1987年くらいの頃。社会人4年生くらいから11年生頃までお世話になった。実に7年ほど東京ドームに通いながら社会人としての処世術、プロジェクトの進め方、商業施設は儲かってなんぼ、などなど。お世話になった道場だ。今回のプロジェクトでその恩返しができると良いなと思う。道場から出て15年。ことなる道で修行を積んできたけれど、きっと恩返しができると思う。22年ほど前、私が担当したTO:DOは健在だった。リニュアルを重ねていても、当時上司に言われて悩んで決めた「斜めの鉄骨」と店舗名の「TO:DO」は残っていた。東京ドームオープン直前、その店舗名を見た東京ドームのお偉いさんが『「A-OK(エーオーケー)」って紳士服の青木みたいじゃあないか!けっ!』というので、即刻ネーミング三番手候補でボツだった「TO:DO」になったのだ。今は誰も知らないだろうな。経営陣も22年のうちにみな変わってしまったらしい。

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