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この上の写真の「ご注意」の文章はおかしくないか?私はおかしいと思う。おかしいは「笑える」でも「違法な掲示」でもない。こういう掲示をしなければならないほど「おかしな確認申請」が出されているという現実におかしいのではないか!と思うのだ。
学校給食費を払わない理由。学校帰りに知らない人に挨拶をしてはいけませんという理由。コンビニや高速道路のサービスエリアに家庭ゴミを持ち込まないでくださいとかいてある理由。それと同じレベルだ。まったくおかしい。悲しいかなそれが今の社会の現実だ。人に頼って教えをもらっても、ありがとうやどうもすいませんも言えない。匿名で人を批判して、自分を守る。すべておかしい。ごめんなさい。すいません。これが素直に言えなければ明るい未来はない。まったく今の価値観はどこにあるのだろう。

今設計している住宅が構造計算適合性判定にまわらないように注意深くなおかつ経済的な構造システムとなるように努力をしている。確認申請を出すにあたり、その考え方を確認指定機関に説明しているときに冒頭のポスターが目に入った。そのポスターを掲示している確認指定機関からはその構造計画案は「できればうちにださないでほしい」というまったくの後ろ向きの回答だった。前に向いて確認審査をしていれば、明らかに不使用の部分がある部分の面積を申請しない申請図面は却下するだろうし、納戸3部屋なんてまるでおかしいと確認決済を却下していただろう。それをしなかったためにそのようなポスターを掲示する羽目になったのだと思う。ちゃんとした論点で構造計算適合性判定へ行くかどうかの判断を下してもらいたかったのだがそこの機関ではそのポスターの示すとおり。ちゃんとしていない情けない結果となった。社会全体がまともに生きてゆこうとしていないのではないかと思わざるを得ない。姉歯事件のねじれた現象が起きている。まじめにやっているものの救済はどこにあるのか。日本よ。ちゃんとしなきゃあまずいよ。誰に託せばいいのか。わからん。

このことをここに書こうと思ったのは日本建築学会から送られてきた建築雑誌の3月号。レム・コールハースをやり玉に挙げる特集。その中に忘れられない文脈があった。「建築は空間実体験でしか本質・意図・経緯はわからない。インターネットで知り得る建築情報はほとんどカスでしかない」というある日本の建築家の文章。たしかに。もっともだ。私もこのブログで発信している情報は裏側は書かず良い面しか書いていないかもしれない。しかし、実空間は伝わらないにしても発信している側の意図は生の情報であり、残りカスではなくその時の生情報。拳を握ってしまった。写真家の意図するような空間しか伝わらないのは今までの雑誌メディアと同じだ。インターネットは実体験を疑似体験してもらおうとしているのではない。発信している一個人の考え方を世界に問いているメディアだ。それに対してカスだ。と言いきるのはそんなに器量のせまい世界になっちまったのかとかちんときたのだ。そういう「かちん」と冒頭の写真のポスターにきた「かちん」は全く別次元であるが、全く同じ次元ではないかとも思えてくる。どうしたらもっと良い世の中になるのだろうか。もっとまじめに生きているものが生きやすく幸せになる解を探していくしかないのだろうな。


●2008.03.13(木)

明け方薪ストーブの煙突から木酢液が逆流してきた異臭で目が覚めた。AM4:00。内部の煙突からしみてきていた。もうろうとしている中で応急処置をした。くさい。この臭いではシロアリも寄りつかないだろう。外の煙突掃除口を見るといつもは出ている木酢液が出ていない。おかしいと思い液だれ用の小さな穴をドライバーでつつくとしゅ〜っと出てきた。これでひとまず安心かと。明るくなるのをまつことにして布団にもぐる。(このあたりの薪ストーブを使うマメさは必要だ。観察して観察して、薪ストーブはどういうやつなんだ?という薪ストーブストーカーになるくらいの覚悟がないと薪ストーブ設置はお薦めしない。大変ですよ。まじで。とにかく自分で何とかする意欲が)

この薪ストーブ。もうそろそろ今シーズンも終わりかも。木酢液逆流さわぎの後、明るくなって煙突を見てみるとそれはそれは大変なことになっておりました。やはり今年は寒かったんでしょうね。思えば、11月末くらいから2月末まで、薪ストーブの庫内はおき火が消えませんでした。明け方つぎ足しつぎ足ししながらなんと3ヶ月くらいはず〜っと薪ストーブから火は消えませんでした。そいうことと今年の薪は年末に大量に近所で出た広葉樹に頼りっきりだったので薪の乾燥が不十分だたのかもしれません。地球温暖化と騒いでいますが、今年の冬はしっかりと寒かったようです。


●2008.03.14(金)

どうしようか。焚こうか。焚くまいか。ベランダでたばこを吸うと外は暖かいみたい。家の中はひんやりする。今の時期。そんな温度逆転現象が多々起こる。近所の人への薪ストーブ煙迷惑のことも考えて焚くのをやめる。たしかに昨日は木酢液事件もあり薪ストーブに火を入れなかった。もう。薪ストーブの今シーズンは終わるのだ。今年はいろいろあった薪ストーブ。寒い冬だったのだろう。来シーズンはどうだろう。夏はきっちり暑く、冬もきっちり寒い。あたりまえの気候になっていってほしい。地球のコントロールは我々一個人が握っていると思ってやりくりしたいと。思うが。明日は車で打ち合わせに行く。どうしたら。

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