オマーハキムというドラマー。久しぶりにおおいにお気に入りのジャズメンとして脳内に焼き付いた。今年の一月に久しぶりに仕入れた新品LP。3枚ほど買った中の1枚に彼はいた。予備知識無しに針を落としたとたんキレのあるスティックさばきが耳に飛び込んできた。それ以降リフレッシュしたいとき彼に会いに行くことが多くなる。調べてみると現役ドラマーでは最高峰との噂も。スティング、ウエザーリポートのドラマーを経て現在に至っているらしい。無知ながらも私の心をわしづかみにしたその音はやはりその世界を制していたようだ。
The Great Jazz Trio
星影のステラ 【アナログ・完全生産限定盤】
そんな彼をググっていると面白いサイトがあった。ローランドの電子ドラムの紹介サイト。へえ。電子ドラムってすごいなあ...じゃなく...オマーハキムってすごいキレ...だ。星影のステラの1曲目でも再三登場するリムショット。これがたまらない。音楽と一体となってキレにキレまくる。すこぶる心地よい。
V-Drums解説ムービー(ローランドのサイト)
後半1/4がオマーハキムのドラムソロ
オマーハキムの音や所作を見ていると「キレのあるデザイン」が頭を巡る。「キレのある...」とは一体どういうことなのだろう。「人の心を掴むこと」ということは言える。あとは。
●2008.04.11(金)
電話機のリースが切れたので電話も光ケーブルに。担当者と打ち合わせ。おそらく根っからの営業マンではないのだろう。電話の応対、打ち合わせの様子を見ていてもかなりぎこちない。私よりも5歳は上だろう。ぶりぶりの営業マンよりは信用できるが頼りない。技術端から営業に転属されたのだろう。
●2008.04.12(土)
午後藤沢の現場。木工時終了。外壁の仕上げについて打ち合わせる。コストパフォーマンスを考慮してラスモル下地ハマスタッコ仕上げ。左官仕上げではこの組み合わせが一番CPが高い。下地も杉の小幅板。昔ながらのこのやり方は木造躯体との相性はすこぶる良い。杉板の下地は通気性も良く躯体の動きに追従しながらもモルタルとの干渉体にもなるようだ。
●2008.04.13(日)
北欧の建築家アルバーアールトについて書かれたSD選書を読んでいる。北海道生まれの私はアールトのことが気になっていた。氷点下で人間が暮らすための建築。土俵が似ているような気がしていたからだ。読み進めるうち、そこにいる人間のことを優先してデザインしているようだ。つまり、内部にいてどう感じるかと言うこと。有名なディテールの鉄パイプ柱に籐をまいている例のデザイン。鉄だけだとさわると冷たいので籐をまいたのだと。彼にとっては必然のデザインらしい。
●2008.04.14(月)
東京ガスのエコウィルを検討している。ガスで発電し、廃熱を利用して給湯と暖房をまかなうというシステム。オール電化に対抗してガスの利用量を増やそうとしているのか。どちらが地球にとってエコロジカルか。電気は発電所から各家庭に送られてくる間にロスが出るので、家庭単位で発電するエコウィルのほうがエネルギーロスが少なくエコロジカルだという。どちらも化石エネルギーに頼ることには変わりがない。少ないエネルギーで生き抜く知恵を建築で工夫しないとどちらを採用しても大局的には変わらないのではないか。
●2008.04.15(火)
東京ガスの担当者と。ランニングコスト比較を依頼していた。エコウィルを採用した場合とそうでない場合の比較。エコウィルを採用すると年間で4万円強少ない。イニシャルコスト130万〜140万。経済性を考慮するよりも環境的な視点が無いと採用は難しい。くわえて、蓄熱を考慮した暖房システムの視点は全くなく、本当に環境を考慮しているのかはなはだ疑問。エネルギーの垂れ流しは時代に逆行している。
●2008.04.16(水)
葉山のすまい。役所の完了検査。無事に終了。葉山で12件目のすまい。先日ある工務店の方から地元で設計し続けるってなかなか無いことだと言われた。普通は自分の住んでいる地域で設計しないものだとも。あまり気にしていなかったが確かに多いのかもしれない。独立後約50棟設計。そのうち葉山で12棟、ざっくり1/4。ますます街の空気を読まなければならない。
●2008.04.17(木)
都内。2010年4月オープンのプロジェクト。長丁場。まだ具体的にはじまってはいないが粛々と準備。現状は計画推進のスタッフィング。私の業務はディレクションとデザイン。状況を見極め不足しているスタッフィングを提案。それらの調整。
●2008.04.18(金)
てそーみルームに遭遇。「ほんとうのわたし編」にトライ。なかなかあたっているような。『...こだわりが多くなり過ぎて、答えに迷っている状態ではありませんか?たまには立ち止まって、待つということも大切。大きく、強いエネルギーに溢れています。...こころのなかやあたまのなかが忙しいと、見えてこないことも、あるということ。ちょっと深呼吸をしてみることも大事です。あたまで考えたことや、そのときの感情だけで、答えを選ばないようにしてみましょう。...』
●2008.04.19(土)
合い見積もり結果を持参し打ち合わせ。3社中1社のみ期限内に提出してきた。残りは期限延長の申し入れ。予算の1.4倍ほどの見積書を前に今後の進め方を話し合う。きっちり予算内に納める設計のやり方もあるだろうが、まだまだ建て主の本音の希望を見極めきれていないので危険。コストを調整して予算に近づけていく段階で本当に必要なものと不要なものの見極めができる。じっくり焦らず予算に近づけていく努力が今の時点ではもっとも大切なのだ。
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