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新築時2〜3年は良くめんどうを見ていた。使わなくなったカナディアンカヌーを置き、ビオトープにするのだと息巻いていた。そもそもこの屋根の上に土を入れて緑化しようとしたのは『すまいをつくることで緑が無くなることを補填できるのではないかということ』。個人の小さな努力が『ボルトを落としながら進んでいく宇宙船地球号』に貢献できるのではないかという高貴なコンセプト。10年も経つと立派にビオトープ化している。実はこれがなんとなく怖いんですね。3年ほど前から、どこから来たのかススキが生えていて全てを駆逐してしまいそうな。じわじわと恐怖感が増してくる。

木造の陸屋根に土を30cmほど入れている。設計当時は「自分のすまいだ。実験だ!」と勢いがあった。プロはみんなへえ木造ですよね〜。と。感心する。10年経って、その心配は今のところ問題ない。その心配とは草木の根が防水層を突き破って雨漏れの原因になるのではないか。ということ。それはない。FRP防水も土の被覆のせいか耐候性が良いようでまったく漏水には縁がない。確認申請時に建築主事から『土は不燃材か?』と聞かれて『燃えますか!?土はっ!』で確認をこぎ着けた経緯がある。隣家で家事があって飛び火しても土だから屋根に火が移る心配もない。良いことだけだ。しかし、ススキが乗った時から心配なのだ。奴の根はどこまでいっちゃうのだろうか。

今日、NHKでは環境を切り口とした内容で放送をやっていた。夕方、二酸化炭素排出量に関して「国が規制するべきか」「個人に任せるべきか」を視聴者に問いていた。両論が真っ向勝負。「国のやり方を見ていて経験的に任せられないから個人でしっかりやるべきだ。」「飲酒運転が激減したのは法整備のおかげなので二酸化炭素の問題も国がやるべきだ。」どっちもしかり。極論の将来映像で、個人に二酸化炭素排出規制をするドラマが流れる。某国営放送だ。いまから個人にその伏線を敷いておくのかと疑る。現時点では、企業に規制をかけるべきだと思う。一般生活者は生活基盤を構築する際にその二酸化炭素排出量規制にのっとっている企業を選択し生活を構築していけばよい。やりかたは様々なので選択肢は広い方がよい。

輸送エネルギーをたくさん使って海外からやってくる建材よりも日本国内それも県内で生産される材料ですまいをつくろう。できるだけ地域にあった材料で地域のデザインをつくっていこう。自然エネルギーをとりこんで化石エネルギーに依存しないすまいをつくっていこう。できれば、すまいに緑を取り込みエネルギー消費量を減らしていこう。こんな企業を選択する生活者がもっともっと増えると足もとから地球は変わっていくのではないか。そして、私の事務所ももっともっと繁栄するのではないか。(笑

今年は3階テラスで自家用野菜を育てている。

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●2008.06.03(火)

2000年10月に購入したモス。キャンプ用のテント。ビル・モス氏デザインのニューヨーク近代美術館にも展示されているテント界の大御所。デザイン的にも力学的にも優れている。基本的には山用の質実剛健もの。8年使って今でも実用的には全く問題ない。防水効果も衰えずデザインと機能性には優れている。が。しかし。ファミリーキャンプ用としては出入りがしにくいので手放そうかと思っている。誰か欲しい人がいればゆずろうかと。オークションに出そうと思うけど、欲しい人がいれば応談しますのでよろしゅうに。デザインと希少性はぐ=!

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●2008.06.04(水)

SOHOなので食事担当は私の当番。昼と夜はだいたいが私が。最近昼飯の定番は「かまたま」。茹で上げた熱々のうどんを溶き卵の入った器に入れぐるぐるとかきまわしあつあつでちょっぴり固まった卵とうどんにダシ醤油をちょいとたらし喰す。本場四国讃岐では定番うどん。それに揚げ玉、わかめ、小松菜などをトッピングしてがつがつ喰う。うまい。

●2008.06.05(木)

そらまめのシーズン。居酒屋ではビールマメ?岡山の実家から送られてきたそらまめを現在設計中の建て主にお裾分けすると「大好物!今の季節はそらまめ。そのあとはえだまめ!」と言われて以来。私も気になって食べる。しみじみうまいと思い。実家にうまかったと電話で伝えるとどっさり送ってきた。兼業農家の実家。さるこに出荷することもあるのか?と聞くと。ない。とのこと。野菜ばっかり食べてるんでしょ〜。と。体に良いよな〜。やさいばっかり。私の体重も三桁越えはすっかりなくなり90Kgも切りすっかり良い調子。野菜をいっぱい食べよう。やっぱり屋根で自家製野菜をつくらなきゃと。。

●2008.06.06(金)

今日『ほぼにち』が10周年を迎えたという。糸井さんは吉本隆明さんの「どんなことでも、毎日10年やり続けられたら、一丁前になれる」ということを楽しみにしていたらしい。まだ私も企業人だった頃、外注の建築家から「佐山君も10年同じことをしていると、そのスタンスで見る視点ができるよ」とアドバイスされた。私の屋上緑化すまいも10年経過。来年3月でこのサイトも10年経つ。住宅設計もゆうに10年を超えた。そろそろ。いろんな視点でものことを見ることができるようになってくるのかと思うと楽しみだ。今日、糸井さんはNHKの環境番組でヘリコプターに乗っていた。私もマクロな視点からものことを見られるようになりたい。オマーンには勝てるか。にっぽん。いざっ!

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