台風5号だという。へんじゃないか。昨年も秋より春に台風が多かった記憶。梅雨入りもしたという。昨年よりも20日早いという。なかなかに壊れてきている。あと私も生きて30年くらい。どこまで壊れていくのだろう。壊れない具体的な手だてはあるか。未来にいきてゆく子供達へ今真剣に考えてゆかなくてはならない。私ができることを考えてみた。
ゴミを出すときに車で行かない。歩いて行く。買い物に行くときに車で行かない。原付で行く。不要な場所の照明はつけない。エアコンは使わない。思いつくことを列記するとエネルギーを使わないように暮らすことのようだ。人間の持っているエネルギーでできる限りのことはやる。本気で考えると気が遠くなる。しかし、春の台風が危機をあおる。
建て主の日記。ワケがあって私の設計したすまいから実家に戻る。もどって約半年。以前の私が設計したすまいにくらしてから発生しなかったアトピー性皮膚炎。長男が再発しているという。食べ物、学校、住まう場所、建て主はいろいろ原因を模索している。私はすまいが原因ではないかと思う。原因はカビとダニ。シックハウスシックハウスと特別に気を遣わなくても、設計するときに自然通気に気を遣うだけでシックハウスにはならない。カビダニも無縁になる。もちろん揮発性物質を使っている素材は使わない。そんな私が設計したすまいから一般的な吸湿性が乏しいすまいに移ったのだ。これから梅雨の時期。彼が心配だ。
人間の抗体をじゃましないすまいをつくることはエネルギーロスに加えて大切なことだと思う。エアコンに慣れてしまって抵抗力がなくなる体にするよりは、エアコンがなくても体が耐えられるすまいを考案すること。多少暑くても寒くてもエネルギーをロスしないすまいの工夫。それと人間のスミカとして健康をむしばまないあたりまえの空間。気密性気密性と騒がずにわりと重力換気でいくらでもやりくりできるすまいが健康的だと思う。窓を閉め切っていても、自然換気できるすまいが理想的。関東では。それに加えて、冬の対策ができていれば、万全じゃないかと。
●2008.05.29(木)
ふと。立ち寄ったサイトで私の大学恩師のさらに恩師のサイトに出会う。「文文日記」。その鈴木成文先生は私の恩師初見先生の先生なのだ。私のじいさん先生ということ。このじいさんとはなかなかの想い出がある。大学4年生の時。芝浦工大、東京大学の建築学科と私の所属する研究室で、野球をしたことがあったような...。そのときの河原での打ち上げでよっぱらって逆立ちをして歩く競争をした。私も逆立ち歩きは得意だったので果敢に。しかし、そのじいさんは逆立ちを大得意としているらしく歯が立たなかった記憶がある。今から25年くらい前のこと。当時55歳くらいだったのだろうか。じいさん。5/28の日記。入院すると書き残して日記を終えている。毎日、「文文日記」が気になって仕方がない。
●2008.05.30(金)
今日は雨の予報だったので、先週末引き渡しを終えた現場の撮影を昨日敢行。予報通りしとしとの一日。行って良かった。思えばその現場、はじめて建て主とお見合いしたのは2006年10月だったと思う。お見合いから2年弱。私の設計するすまいでは長い方だろう。感慨深くしっかりカメラに納める。だいたいが設計半年〜1年工事半年。1年〜1年半で終えることが多い。葉山でコンペに負けた現場がある。負けたのは2006年夏。その現場が気になっているのでたまに見るがまだ工事が始まる気配がない。もう2年になる。私の隣地の現場の建て主。『設計事務所って時間がかかるんですね』。もっともっと時間がかかればよいのにと意地悪く...。
●2008.05.31(土)
今日も雨。雨は良いだろうと。葉山に来て16年はじめて江ノ島水族館に行く。いつもは海上から想像している海の中。相模湾の海中が展示されているのに興味がそそられる。鰯の群れ。鮫の動き。いさきの群れ。エイの動き。どれもが興味深い。目立つ動きをしているさかなたちの中に黒鯛もいた。印象は地味〜。動きも色も地味地味。なのでおそらく釣られにくいのだろう。動きを見ていて飽きない。年間パスポートを買って良かった。時間ができたら観察に来よう。烏賊はいなかった。
●2008.06.01(日)
せっせせっせと実施設計の準備に突入している。競争見積もりで施工会社が決まり、予算に合わせるべく緻密な図面作業がつづく。これからが実際の予算に見合ったすまいとなるようにミリ単位、円単位で作業を進めていく。集中していると電話。5年ほど前に引き渡しした建て主から。謎の水道管から水が吹き上がっているという。記憶をたどり水道業者をたぐり寄せ担当者の携帯に連絡。結局、建て主から水道局にSOSしてもらう。小一時間ほどで応急処置完了。午後一現場に行くと水は止まっていた。やれやれ。
●2008.06.02(月)
サッカー日本代表戦。TVにジョー・キタザワそして中田がいた。中田からみればジョーもキタザワも先輩だろう。しかし、存在感がまるで違っていた。前者のお二人はジャケットにネクタイ。中田はまったくの普段着。日本にこびていない現れだろう。こびはじめると止まらなくなる。媚びないからこそ良い仕事ができる。オマーンに勝って良かったけれど。それ以上に存在感を出していた中田に感じ入ってしまった。媚びずに自分の生き方を通す。一見平和そうに見える日本の男が無くしてはいけないものが見えたのではないか。
やはり家が問題ですかね〜。
もうこればっかりはなんともお手上げです。(涙)
梅雨が明けてくれれば、少しは楽になる......と思いたい。
またがんばってお金ためて、息子にやさしい家を造ってもらわんとですね〜。
お陰様でうちの娘も湿疹に無縁です。
ちょっとした工夫なんだけど、やはり気にしてデザインしないと体は反応するみたいですね。
お金貯めなくても、りんさんなら自分で造れると思うよ。
今のがんばりでやっているとすぐにできるさ。
おーえんしますよ。
ふれーふれー!