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2008.08.15. 9:20。香川県直島行きフェリーに乗船。安藤忠雄さんの建築を中心としたアートプロジェクトを体感するためだ。岡山県宇野港から出発して15分ほどで直島。ハンドルを握り船を降りるとシャープなフェリー発着場。なんだろうと思わせる力のある建築。気になるも地中美術館に直行。通常2時間待ちといわれているので早めに行く。朝一番だったせいもあり30分ほどで入館。隅々まで神経のゆきどといた空間はぴりっとした空気が流れていた。常設展示だけの美術館らしくアートと建築空間が呼応しているように感じた。

午後になるまえに本村ラウンジ&アーカイブへ。他のプロジェクトの概要を手に入れる。本村ラウンジ周辺は密度の高い直島民家の生活舞台。さくっと一回り。その後安藤忠雄の南寺プロジェクトの整理券を手に入れ昼食とする。ハンドルを握り人里離れたうどんやへ。香川県だ。やはりうどん。小さな食堂風情のうどんや。穴場をねらったつもりだが観光客でにぎわっていた。関東ものの私には「ひやしうどん」「ざるうどん」「ぶっかけうどん」がメニューに並ぶが違いがよくわからない。ぶっかけを注文。替え玉も一丁。カウンターの奥では主人がうどんを打っていた。暑い炎天下冷たいうどんはうまかった。

12:00の整理券を手にし南寺へ向かう。建築雑誌で知っていた建築のイメージよりは小さくコンパクトに感じた。安藤建築も百聞は一見にしかず。これはお寺ではなくアートを感じるための空間だ。(上記南寺リンク先の「直島通信No.5 >>」に詳細あり)よくわからないまま暗黒の空間を10分体感。暗闇空間に神経をとぎすますもしゃべくる子供の声にかき乱されてしまう。シーズンオフが良いだろう。白昼の炎天下に戻りベネッセハウスへ。1992年開館の安藤建築。2004年開館の地中美術館よりもカジュアルに感じる。経年変化でくたびれているのではなくディテールがとんがっていない。8年の歳月がデザインに磨きをかけたのか単なる担当者の違いか。見た目は同じでも空気が違っていた。

本村のプロジェクトに向かうが暑いので修行僧のよう。くまなく見て歩くのをやめて宮ノ浦港に戻る。予備知識がなかったので新鮮に感じたのかじっくりとフェリー発着場のデザインを凝視。平屋とはいえ、100φ程度の細い丸柱でフェリーを利用する人を守っている。最小限の耐力壁はステンレスの壁柱となっていて存在感がない。これで台風も通り抜ける瀬戸内の港に踏ん張れるのだろうかと感心する。戻りネットで検索すると「妹島和世+西沢立衛/SANAA」の作品と知る。直島の収穫はここにあった。


●2008.08.20(水)

夏期休暇あけ。休暇中の思いもよらないプロジェクトの行方に最終資料の整理にくれる。当事務所記念のNo.50のすまいづくりプロジェクト。節目のプロジェクトが実施設計で凍結。まぼろしの計画案とならないよう見守りたい。面白がるわけではないが、完成するまで気を抜けないからライフワークとなりえるのだ。

●2008.08.21(木)

当サイトのサーバー移転がほぼ完了。現状のサイトをそのまま移転するよりもバージョンアップされたブログツール(MT4.21)でリニューアルを模索。サイトデザインは現状よりももう少しわかりやすくシンプルにしたいと考える。つるしのデザインをそのまま使う気になれず試行錯誤を覚悟でサイトリニューアルに突入。夕方、すまいNo.51のプロジェクト。構造設計者とブレスト。方針見据える。五輪ソフトボール金。薄氷を踏みながらの快勝。感動する。

●2008.08.22(金)

野球五輪。韓国vs日本の準決勝。先制点をあげるもずるずると負け。残念。今回の五輪は女性陣の奮闘が目立つ。久しぶりに薪を手に入れるために鎌倉へ。台貫に乗ると80Kg。最近丸太の量が少ない。まともに軽トラ350Kgを満タンにすることがない。そろそろ真剣に集めないと寒い冬になりそうだ。

●2008.08.23(土)

終日、MT4.21と格闘。このサイトをデザインした2005.05当時は着手から完成までたっぷりと2ヶ月くらいかかった記憶がある。今回はあまり時間をかけずさくっとリニューアルしたい。丸一日かかって新規サーバーにインストールするところまでできた。新しいことに挑戦する気力があるのは良いことと気持ちを奮い立たせる。気持ちが折れそうになるが前に進むしかない。夜。森戸海岸で脱力ジンギスカンパーティー。それにしても寒い今日この頃。晩夏無く盛夏から初秋に突入か。

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