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最近ではもっぱら新月伐採の時に使っていた磯用スパイク長靴。これはもともと葉山界隈の磯で使おうと買ったもの。10年以上も前になる。良いものを買うと長持ちする。ここ5〜6年杉の山歩きの時に使っていたので、枝などで傷つき表面に亀裂が走っていた。本来の使い方をしようとすると水が入ってくるので修理しようと試みる。ツギをあてるのだ。

買っても1万円弱。みすぼらしいツギをあてるくらいなら、買い換えた方がよいかもしれない。しかし、亀裂が入っているものの、その他の生地はしっかりしていて、まだまだ使えそう。ならば、やはり修理だ。以前、葉山の山の上に事務所を構えていたときの大家のアメリカ人じいさんがよく言っていた。「日本人はまだまだ使えるものをよく捨てる。アメリカでは、修理して何代にもわたって使い倒すもんだ。」と。そのじいさん、ゴミを捨てにクリーンセンターに行っては、電動かんなやいろんなものをもらってきていた。修理して使うのだ。

私の父もものを捨てない主義。いろんなものが地価倉庫に眠っている。「パンク修理に使うような、ゴムパッチみたいなの持ってる?」と聞くと「あるよ。」と奥の方から出してきた。その説明書きを見ると明らかに一時代前の商品。昭和30年代のものではなかろうか。自転車のパンク修理はもちろん、車のパンク修理にも使える優れものとある。車のタイヤにゴムチューブが使われていたのは、一昔前だろうからかなり古いのだろう。使えるかどうか疑問に思ったがやってみた。ゴムのりが必要とあったのでホームセンターで苦労して仕入れる。今時「ゴムのり」としては売っていないのだ。何でもよく付く総合接着剤を買ってきた。早速修理して、磯に向かう。久しぶりの磯でルアーを投げてきた。

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73cm。3.2Kg。シーバスゲット!三浦半島南端にて。
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詳しくは→「私は"キャッチ&塩焼き"派」(私の釣りブログです)


●2008年12月8日(月)

基本設計中の物件。施工業者さんが決まり、いよいよこれからコスト調整。ひさしぶりの大幅コストダウン。概算の1/3をダウンしなければならない。まずは、空間の大きさを変えないでどこまで落とせるかを基本コンセプトにチャレンジ。贅沢にしたくてそうしているわけではないが、すべてに平均より少し上のグレードで設定しているため、じりじりと健康さは維持しながら落としていく。輸入建材、クロス張り、合板フローリングに変更していくのだけは避けたい。

●2008年12月9日(火)

構造の見直しをする。使用木材の量を経済性&安全性の両面優先で見直していく。無駄に使っている部分はないか。考え方を変えるともっと使用材料を抑えられるのではないか。もう一度、構造計画を見直していく。構造伏図がまっかになる。

●2008年12月10日(水)

再検討した構造伏図を構造事務所に送る。返信を待つ。仕上げや設備の仕様見直し。建て主と話し合いできればこうあったら良いなという仕様で基本は設定している。できるだけこの段階では「コストが合わないのでそれはできません」とは言わないことにしている。基本設計の段階では、何が本心で何が建前なのかが、建て主本人もわかっていないだろうし、私にも伝わっていない。ほぼ希望で仕立てられた基本設計のお値段がいくらになるかがが判明したときに、絶対残したいもの無くても良いものの見極めが可能になると踏んでいる。少し遠回りになるかもしれないが、最後に残ったものが、本当に欲しかったものとなるようにディレクションしていくのだ。

●2008年12月11日(木)

全体予算の1/3をダウンさせる。約33%を落としていけばよいのだ。すべてにおいて三つみていたものを二つにしていく。言うのは安し行うは難しである。それでは、計画の段階ですべてにおいて3割妥協して計画していけばよいかというとそれは悲しい。どの過程においても3割ガマンしていくというのはストレスがたまりそう。結果、100%残すものもあり、70%あきらめるものもあり、それぞれの結果が33%の削減で落ち着けば、納得いくと思う。予算に合わせて、思いっきり残したもの。思いっきり割り切ったもの。これだけは残したんだという満足感があれば、割り切ったものも納得がいくのではないか。

●2008年12月12日(金)

最近、朝飯前のシーバスパトロールが続いている。しかし、なかなかやつは現れない。どうしても顔を見たいので、午後コストダウン案の資料を宅急便に乗せがてら、三浦半島の南端までマーケティング・リサーチ。サケのようなでっかいスズキ君が沖の方で、ボイル(エサを食うためにはねている様子)しているのを発見。期待感がでてくる。

●2008年12月13日(土)

未明、前日の調査ポイントへ。やっとのことで恋いこがれていたスズキ君にはじめて遭遇。ところで、この魚は出世魚というのは誰でも知っていること。コッパ、ハクラ、セイゴ、フッコ、全長60cm以上90cm程度の3年魚がスズキ。これよりさらに大きくなったものを「大太郎」というらしい。これは知らなかった。昭和56年(1981年)に発行された日本産魚名大辞典にそう書かれているらしい。いちいち大きさで呼び分けずにシーバスというのがわかりやすい。以前、NYのレストランでメニューにあったシーバスを頼んだところ「シーバスリーガル」が出てきたという笑い話を思い出す。

●2008年12月14日(日)

コスト削減の基本方針について建て主から了解のメール。これから山場を迎える。それにしても、うちの前の土地、今年の春に地鎮祭をしてから全く音沙汰がない。設計事務所って時間がかかるんですね。とその土地の建て主から言われたことがある。私のところでは普通で1年程度で完成する。それより早い場合もある。前の土地、土地を購入して、設計事務所が決まって、すでに2年近くが経過している。できるだけ今の眺望を残しておきたい私としては建たないままでず〜っといるのはありがたいが、心配になってくる。土地の返済はすでに始まっているだろうに...と。余計なお世話か。


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