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新年。社名を更新。株式会社 佐山建築研究所 一級建築士事務所。あらためて今年の方針と抱負を確認する。

● 地球にローインパクトな空間を実践

設計事務所に仕事を依頼する場合、依頼者は、その設計事務所の長がどの方向を向いているか、何を信条としているかを見極めることになると思う。私の場合は、設備に頼らず空間構成で地球にローインパクトを目指すことを一番の方針としたいと考えている。

具体的には、自然の事象(太陽光のコントロール、風の動き、緑の扱い、等々)を空間構成でコントロールし、地球にも生活者にも有益な方法を模索すること。特に、温暖化を見据え、地域にあった「夏をもって旨とすべし」すなわち、自然風や重力換気(無風時空気を動かす)をコントロールすることにより、エアコンに頼らないライフスタイルを創造すること。
冬は今までどおり、依頼者のライフスタイルによって、蓄熱式輻射熱暖房、薪ストーブをベースに地球にローインパクトな空間を目指す。前者は太陽熱を蓄えること、後者は廃棄されてしまう未利用エネルギー(伐採木)を活用することを意味する。

● 固有のデザインを模索

依頼者の問題点と課題を洗い出し、その依頼者の個性を生かした空間を模索する。設計事務所に依頼する大きなポイントは一期一会デザイン。依頼者と私が出会うことでできあがる空間は、この世に一品しか存在しない価値ある空間としたい。「形態・色彩・素材」。多岐にわたるデザイン選択肢は、依頼者と私の共同作業で確実に個性あるものになっていくことを目指す。

● 地域財産の見直し、活用

以前からの取り組んでいる地域の財産をより一層活用したいということ。近くの山の木などの建築材料はもちろんのこと、職人さん、地域の気候などの財産を念頭に置き、地域のスタイルを熟考実践していく。そのことにより、地域の活性化熟成発展、流通コストの軽減、などに繋がる。やはり設計事務所としては、ナショナル・ハウスメーカーにはできない草の根活動を目指す。

● 再生も積極的に

地球にローインパクトを念頭に置くと、スクラップアンドビルド(=建て替え新築)だけではなく、再生も大切な視点となる。現存する財産を有効に生かしながら再生デザイン(=リフォーム、リノベーション)の道を積極的に模索する。有限資源を活用する道を模索することも重要だと考え、新たな方針としたい。戸建てリフォーム、マンションリフォーム、ビルリノベーションなどでも私の基本方針を発揮していきたい。


佐山建築研究所として、より一層上記方針を実践していきたいと考えていますので、賛同いただける方は是非、依頼・協働いただけるようにお願い申し上げます。






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