2009.02.13(金)〜2009.02.15(日)パシフィコ横浜で国際フィッシングショー2009が開催されている。初日午前中から3時間ほど開場入りした。単なる釣り好きな一般生活者の目で見るショーはもちろん楽しかった。が、プロとして冷めた目でも観察してきた。展示会も集客という意味では商業施設に属する。私は過去8年ほど、商業施設なかでも物販を主に企画設計してきた時期がある。うまくいく(売れている)店は何故売れているのか。売れていない店は何故売れていないのか。そこにはしっかりとした理由がある。集客&消費を目的とする商業施設では、その理由を解き明かす視点が三つある。ひとつは品態。マーケットは何を欲しているのか、それに対して企業として何を売るのかという戦略。ふたつめは業態。マーケットをにらみ厳選した商品群をどういうサービスの仕方で売るのか。なりわいのあり方。みっつめは店態。それら吟味した品態業態をどういう場所で売るのか。店のデザインだ。これら三つの方針は一体となって売れるかどうかが決まってくる。どれかひとつが突出してもうまくいかない。文字通り三位一体となって始めてお客がお金を払ってくれるビジネスが出現するのだ。その中でも店態をメインに関わってきた経験でフィッシングショーを見てみた。
▼お金のある企業は店態にもお金をかける。高くそびえる看板は多く参加する企業よりもより目立つ。企業の力が色濃くでる部分。入り口から一番遠い位置にあるが人が多い。TVで良く知っているということも大切。
▼釣り=水というジャンル的なイメージに起因するのか、青系の色使いが多い。また、エコロジカルを意識してるのか電灯色よりも蛍光灯色が多い。なので屋台的なお祭り気分が少ない。赤い提灯に裸電球が期間限定のお祭り空間には欠かせないと思うのだが。今ひとつハレの場としての盛り上がりに欠ける。入場料を取っているのだから、もっと気持ちを駆り立てて欲しい。
▼今回の展示空間の中では珍しく赤を基調にしたデザイン。RAPALAのロゴカラーを展開したのだが雰囲気があって良い。やはり、赤には人の心を掴む何か が潜んでいる。しかし、このブースの中では広告塔である契約プロがとても良いセミナーをやっているにもかかわらず外部からまったくもって見えていない。もっ と、広くセミナーをやっていることを訴求できるような店態だと良いのに。残念。
▼一方こちらのブースは、契約プロの村田基さんのセミナー。人だかりになっている。この人の巧みな話術が充分生かされた空間設定。通路に対して広く訴求 し、ブーススペースだけではなく、通路も客席にしてしまうデザインはうまい。また、ルアーフィッシングは日本の場合、特にアメリカから風俗として入ってきている。アメ リカ+自然+フィッシングとイメージをふくらませていくと、やはり「ソローの森の生活」あたりにイメージが落ち着く。森に質素なログハウスだ。その辺のイメージ も意識してか、アメリカンローカルなベタな感じもしなくはないが、落ち着いた良い空間になっている。この時の瞬間集客力はかなりあった。
▼イメージアップ戦略をとっているのだろうか。昔のDCブランド戦略の匂いを空間に感じる。ちょっと敷居を高くしてわかる客だけが来てくれればよいという戦略。 短期の屋台村にはどうだろうか。客足は少なかったように感じる。また、囲い込み空間は、通路に対してオープンな空間に比べて入りにくいし、展示品をさわりにくいと感じる。
▼契約タレントのトークショーに特化した空間。商品展示はほとんど無し。ルアーをメインの商品にしている企業だが、トークショー以外にも実際に手にとってルアーを見るようにできるコーナーをつくった方がよい。トークショーのバックはただの壁面でとてももったいない。加えて、この通路の反対側の展示企業はかわいそうだった。本当に通過するだけの場所になっていた。お金に化ける場所はいくらでもあるのにもったいない。
まだまだ多くの企業のブースがあってとても興味深かった。個人的には、さわって手にしてみたかったダイワのシーバスロッドを手にすることができて行った甲斐があった。雑誌やインターネットで情報はいくらでも手に入る。情報を知っているということと、さわったことがあるとでは雲泥の差。3.3Mで150gのロッドっていったいどんな感じにとても軽いのか。実際に釣ってみるわけにはいかないが、感触は手で覚えた。本来、今回のような展示会とは、思う存分リアルな実物をさわれるような機会であるべきだろうとあらためて感じる。トークショーやセミナーも編集されてしまうTVや雑誌とは違い本音トークが聞くことができ、ライブならではの面白さはあるが、メディアの延長線上にしかない。本物をさわれるチャンスと平行してトークショーをやる企業がでてくると面白い。私にブースデザインを任せてみようという気鋭の企業はいませんかー? 一生懸命儲かる仕組みを考えますよー。
▼お金のある企業は店態にもお金をかける。高くそびえる看板は多く参加する企業よりもより目立つ。企業の力が色濃くでる部分。入り口から一番遠い位置にあるが人が多い。TVで良く知っているということも大切。
▼釣り=水というジャンル的なイメージに起因するのか、青系の色使いが多い。また、エコロジカルを意識してるのか電灯色よりも蛍光灯色が多い。なので屋台的なお祭り気分が少ない。赤い提灯に裸電球が期間限定のお祭り空間には欠かせないと思うのだが。今ひとつハレの場としての盛り上がりに欠ける。入場料を取っているのだから、もっと気持ちを駆り立てて欲しい。
▼今回の展示空間の中では珍しく赤を基調にしたデザイン。RAPALAのロゴカラーを展開したのだが雰囲気があって良い。やはり、赤には人の心を掴む何か が潜んでいる。しかし、このブースの中では広告塔である契約プロがとても良いセミナーをやっているにもかかわらず外部からまったくもって見えていない。もっ と、広くセミナーをやっていることを訴求できるような店態だと良いのに。残念。
▼一方こちらのブースは、契約プロの村田基さんのセミナー。人だかりになっている。この人の巧みな話術が充分生かされた空間設定。通路に対して広く訴求 し、ブーススペースだけではなく、通路も客席にしてしまうデザインはうまい。また、ルアーフィッシングは日本の場合、特にアメリカから風俗として入ってきている。アメ リカ+自然+フィッシングとイメージをふくらませていくと、やはり「ソローの森の生活」あたりにイメージが落ち着く。森に質素なログハウスだ。その辺のイメージ も意識してか、アメリカンローカルなベタな感じもしなくはないが、落ち着いた良い空間になっている。この時の瞬間集客力はかなりあった。
▼イメージアップ戦略をとっているのだろうか。昔のDCブランド戦略の匂いを空間に感じる。ちょっと敷居を高くしてわかる客だけが来てくれればよいという戦略。 短期の屋台村にはどうだろうか。客足は少なかったように感じる。また、囲い込み空間は、通路に対してオープンな空間に比べて入りにくいし、展示品をさわりにくいと感じる。
▼契約タレントのトークショーに特化した空間。商品展示はほとんど無し。ルアーをメインの商品にしている企業だが、トークショー以外にも実際に手にとってルアーを見るようにできるコーナーをつくった方がよい。トークショーのバックはただの壁面でとてももったいない。加えて、この通路の反対側の展示企業はかわいそうだった。本当に通過するだけの場所になっていた。お金に化ける場所はいくらでもあるのにもったいない。
まだまだ多くの企業のブースがあってとても興味深かった。個人的には、さわって手にしてみたかったダイワのシーバスロッドを手にすることができて行った甲斐があった。雑誌やインターネットで情報はいくらでも手に入る。情報を知っているということと、さわったことがあるとでは雲泥の差。3.3Mで150gのロッドっていったいどんな感じにとても軽いのか。実際に釣ってみるわけにはいかないが、感触は手で覚えた。本来、今回のような展示会とは、思う存分リアルな実物をさわれるような機会であるべきだろうとあらためて感じる。トークショーやセミナーも編集されてしまうTVや雑誌とは違い本音トークが聞くことができ、ライブならではの面白さはあるが、メディアの延長線上にしかない。本物をさわれるチャンスと平行してトークショーをやる企業がでてくると面白い。私にブースデザインを任せてみようという気鋭の企業はいませんかー? 一生懸命儲かる仕組みを考えますよー。
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