■ iPhoneで新次元に入る

●2010年1月22日（金）

午後、iPhoneがやってきた。ソフトバンクの孫さんは、「iPhoneを手にしてから、PCに向かうのが1/10に減ったが、ネットと繋がっている時間は数倍に増えた」と言っていた。そんなものなのか〜？と理解できなかったが、実際にiPhoneを手にするとその意味がわかった。PCを携帯できるのだ。電話としてはもちろんだが、メールチェック、ネット検索を携帯することになるのだ。もともと事務所内はすべてマックな環境なのでそれらと同期しながら常に携帯できるのがすばらしい。スケジュールは手帳とホワイトボードで管理していたが、iCalで常に情報をPCと共有できる。簡単な情報端末かと思っていたら、立派なMacなのに驚いた。

●2010年1月23日（土）

葉山。風の建築。打ち合わせ。いろいろなことを想定しながら詰めてきたプランをブラシュアップする。打ち合わせの前に、外装で合意ができていなかったので葉山界隈をご主人とまわる。海外で暮らしていた経験もあるご夫妻。洋風な様式を好まれている。しかし、外国人が日本をイメージした時に変なところで鳥居がでてくるような「それは日本人だったらそうはしないだろう」というようなキッチュな感じにはしたくない。あくまでも、何々風とはしたくないのだ。そんなキッチュな様式が多くなってしまった葉山の町を見て歩く。私が8年ほど前に設計したすまいの外観を気に入る。合意点が見える。夜。ご主人と逗子で飲む。古い日本家屋でイタリアン。やはり日本人。イタめし喰うときも日本テイストで良いじゃないか。

●2010年1月24日（日）

鎌倉。ネイチャー・コミュニティの打ち合わせ。敷地境界線がはっきりしていないので測量の方針を打ち合わせる。将来を見据えて、どのように土地利用計画していくかをブレスト。20年後には10軒ほどの畑付き賃貸住宅の集落ができる予定。鎌倉の集落。なにかその土地ならではの様式があるのだろうか。鎌倉にしては珍しい明るく日当たりの良い土地。iPhoneのカレンダーを前に次回打ち合わせ日を決める。帰り道、材木座。サンマー麺を。何回か食べていたが、やはりうまい。並んでいたお客さん。先に注文とるのだがほとんどがサンマー麺。いやはや。うまかった。



●2010年1月25日（月）

iPhoneのスケジュール表を社内のPCすべてと共有するにはどの方法がよいか探る。社内3台のMacと2台のiPhoneのスケジュールを常に最新情報に同期したいのだ。いろいろやっているとiPhoneのアプリケーションでFM東京があった。我が事務所は山の麓でFM東京が入りにくいのだ。日曜日には電波は悪いが山下達郎とユーミン、福山雅治が欠かせない。ネットラジオでクリアに聴けるようになった。これは大きい。それとタイドグラフも手に入れた。釣りに行く前に潮の様子を頭に入れる必要はなくなった。いつでもどこでも潮時表を見ることができる。いろいろと新次元に突入している。

●2010年1月26日（火）

夜。逗子のビルダーと新年会。生き残りをかけて皆いろんな方法を探っている。その地域ビルダーは引き合いがあった顧客に設計事務所とのコラボを希望する場合、提携している設計事務所でコンペを実施することを試みている。それに参加する7事務所との顔合わせも含めて新年会に招待されていた。うちは二人で参加。そのビルダーは社員の多くが参加。和気藹々とした雰囲気の中、「お客さんのために」という同じ目線が感じられとても同志を感じることができた。その設計事務所のなかに、私の出身大学研究室の後輩も入っていた。そのFくんと葉山で夜更けまで呑む。家もすぐ近所。競合相手ではあるが、いろいろと同志の道を探って行くには心強い。何を話したかわからなくなるまで呑む。