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2011.07.01〜03

20110916-011.jpg20110916-012.jpg20110916-013.jpg女川町。ある大工さんがコンプレッサーを探しているという情報を仕入れる。葉山に戻り情報を手繰るといつもお世話になっている山洋工業所有の1台を支援していただけることに。そのコンプレッサーを届けに山洋協業の土橋さんとふたり北へ向かう。お渡ししたあとその足で、一緒にある民家の被災状況調査に南三陸町まで行き、カフェGで休憩。

トイレのドア支援のWTNBさん宅に表敬訪問。元ワカメ漁師さん。塩蔵ワカメをもらってしまう。家を離れてしばらくして「良かったら泊まっていってください」と。雨模様だったのでテント泊は中止。鳴子へ向かう途中だったのこともあり、寝るところは自前でという鉄則も頭をよぎり丁寧に電話を切る。




三日目、思うところがあり岩手に行くのを中止し、南三陸町役場へ行き今後の建築同行を調査。再び民家調査に。また、カフェGで休憩していると。その時電話が鳴る。志津川のワカメ漁師KBTさんから、神奈川でのワカメ用ロープの仕入れ先を教えて欲しいとのこと。絶対量が足りないんだ。快諾。その足で葉山へ戻る。この日の海は静かなだけだった。


2011.07.16〜17

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東京新橋の古今亭で不要になった立派な座卓を南三陸町に支援物資として届けに北へ。もう、5月のように自衛隊の車に出会わない。そんなことを思っていると。東北道を北上中、陸送の船を発見。新潟柏崎港からの船。全国の気持ちが集まっている。その夜の鳴子。志津川でとらやという焼鳥屋をやっていたという店主とスナックのカウンターで遭遇。ワカメ漁師のKBTさん宅の斜め前だったという。同行の年配者はUTD兄弟にダーツバーの店を貸していた大家さんだという。どこで誰に会うかわからない。それが田舎の良いところでもあり厳しいところでもあるか。

翌日歌津の西光寺へ座卓を届ける。立派になった仮設の本堂へ吸い込まれるように座卓が入っていく。廃棄処分目前だった現役の座卓たち。輝いて見えた。住職座布団を手に「綿だね」。うれしそうにつぶやいてくれた。

昼飯。カフェGから海を眺めていると。いつもと少し違った。遠くに浮き球が見える。それまでの海には見られなかった光景。少しだけ前に向かっているのを感じる。帰り道、仮設住宅に住むワカメ漁師のKBTさんのところに立ち寄る。「次来るときには、船に乗せてやる。ちょうど良い船を支援してもらったんだ」わくわくしながら葉山へ。

2011.07.23〜25

20110916-031.jpg20110916-032.jpg20110916-033.jpgふんばろう東日本支援プロジェクト後方支援スタッフが被災地のリアルに触れていないというのでガイド。これは私の家族を連れた被災地体験ツアー模様。仙台泊翌日朝。他のふんばろうスタッフ3名と合流し北へ。石巻で支援活動するTKHSご夫妻に挨拶〜女川〜雄勝〜カフェG。前回KBTさんからお誘いいただいた「志津川湾クルーズ」の時間が迫るので、美味しいソフトクリームもそこそこに港へ。

少し遅れていくとKBTさんが船を用意して待っていてくれた。約30分ほど。海から被災状況を見る。ほとんど出来ない貴重な体験だ。私は海釣り派なので、各地で海に出るが、その日の志津川湾は全く穏やかで311のこと等みじんも感じさせない普通の海。これが時として千年に一度の牙をむく。自然は怖いと正直に。海の上でKBTさんに大変お世話になる。

夜は、お言葉に甘えトイレのドアのWTNBさん宅に泊まらせてもらう。夜は、私の炊き出し。中華粥、鳥モツ煮、現地調達した刺身盛り合わせ。夜更けまでご家族と。被災時避難所での苦労話。前に向くためのお話等。ここのお父さんは元ワカメ漁師。知人2名の漁師さんに「ワカメの種」の話をしていて、具体的になるのを待っていると。葉山に戻って徳島に確認すると約束。翌日、気仙沼〜陸前高田〜大船渡へ北上し終了。


2011.08.04〜05

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古民家再生&高所移転の道を探るべく、再建築などの所轄窓口である気仙沼土木事務所へ。行政的ハードルは低いことを確認。戸倉への報告道中。トイレのドアのWTNBさん宅へ。ワカメの種の件、ご姉弟の今後の展望について聞く。ご家族の未来を開くサポートがいずれ出来ればと。戸倉へ。再建の道のハードルは高くないと説明。暗くなる直前カフェGへ。途中、観音様に遭遇。実は焼け残った木の残骸。

陽もすっかり落ちた頃、カフェGで京都から来た安藤明子さんのライブが始まる。正直、興味本位で足を運んだが、その声を生で聞いたとたん一発で心をわしづかみにされた。おそるべし個性。その夜は北海道から来た春名さんご夫妻、カフェGマスターときみさん、明子さん。そして私も加わって夜更けまで。特別に一曲披露してくれた。「selfish」記憶に残る一曲となる。


今回の太平洋。終日ガスっていて海は見えなかった。カフェGマスターがゆっくりしていっていいよと私に鍵を渡し、明子さんを東北新幹線まで送りに出て行った。取り残されて一人になった私はしばらく海を見ていた。しばらくすると、ずっとガスっていた海に突然明るい陽が差してきた。帰る準備をしている途中ずっと明るい陽ざしが降り注ぎ、また来いよと見送ってくれた様な気が。しばらく、来陸予定はない。


2011.09.15

夏の疲れが出て休養していたところに徳島から電話が鳴った。ワカメの種支援者のGTさんからだ。今週末、岩手宮城に行くという。ついては、二日目に宮城の歌津〜志津川に寄り、志津川ではコンタクトが直接とれているKBTさんにはじめて逢うことになったと。ワカメの種を支援する趣旨、今後の展望、日本のワカメの将来(韓国・中国産に負けない)について熱く聞く。こちらの夏の疲れもぶっとぶ話っぷり。早速、トイレのドアのWTNBさんにも連絡を取り、今週末都合が合えば、歌津か志津川で合流するように段取る。いよいよ、夏の間おとなしくしていたワカメの種も少しずつ育ってきているようだ。私もいずれかの時点で、ワカメの種に逢ってみたいと思う。大きく育ったワカメが日本中に出荷されて行くのが楽しみだ。






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