上記の表は、記録された測定結果を最右列の「含有α+β線量」の高い順に並べ替えた上位29サンプルの表です。私が興味を持った食品、食品以外の様々なサンプルとなっています。
●灰
まず、最も特徴的な結果はダントツ一位の「たばこの灰」です。この数値とその次の「焚き火の灰」の数値が高いのは、灰となることで物質の水分が飛び、濃縮されることにより放射性物質量が多くなるのだと考えられます。また、焚き火も両方とも灰になる前は植物だということ。この計測方法では、前述しましたが「空」の容器を100分計測し、「測定対象物」を入れた容器を100分計測した数値の差分を読むやりかたです。ということは、自然界に存在する放射性物質や原発事故による放射性物質もすべて一緒にはかってしまうことになります。ですので、原発事故でたばこや焚き火の元になる山の木が原発事故により高濃度汚染されているとは限らないと考えます。自然放射線のうち、天然のものはカリウム40が大部分であるといわれています。(Wikipedia-自然放射線) それにしても、たばこの灰がダントツ一位な結果にはびっくりしています。
●海藻
次に計測を始めてから不思議に思っていたことは「海藻」の数値が高かったことです。葉山近辺の海岸から採取してきた海藻類をはかるとかなり高い数値が出ていました。311以前はどうだったのかずっと気になっていました。つい先日、冷蔵庫の奥に311以前に近所の海で採取した「ハバのり」があるのに気がつきました。早速計測してみると、表中青字で強調していますがかなり高い数値となっておりました。
そこで、自然放射線の仕業かと思い調べてみました。すると、上部バナーの簡単!栄養&カロリー計算というサイトで海藻類の中には多くのカリウムが含まれていることがわかりました。その中に、栄養素別食品一覧「カリウム」というページがあります。そこから引用すると、わかめの素干しで100g中カリウムが5200mg含まれるとあります。そして、カリウムの発する放射線量は、32bq/gとありました。(「Wikipedia-カリウム」)ということは、素干しわかめ1Kg中52gのカリウムが存在し、52g×32bq/g=1664bqの放射線量となります。よって、わかめの素干しには、1664bq/kgの放射線量が存在することになります。
海藻類の放射線量が高い理由はそこにあるのではないかと少し合点がいきました。海藻類はどれも同じカリウム含有量ではないと思われるので、種類によってばらつきはあると思います。
この表から様々なことが読み取れます。記録を取り始めて1年以上になりますが、計測結果その数値のみを鵜呑みにしないことを学びました。最初の頃は、高い数値が出るたびにびびっておりましたが、その理由の真意を考えるようになりました。その原因は、測定方法にあるのか、すべての放射線量を測定していることにあるのか、または別の理由があるのかということを調べることにしています。
それにしても、ウクライナでは、一般家庭用のこの測定器で本当に食品を検査しているのだろうか。仮に行っているとして、測定結果をどのように判読し、どのように食べてもよい食品かどうかを判断しているのだろうか。そのことに興味がわいています。
引き続き、測定は気のおもむくままに続けるつもりでいます。
上記の中で、誤記がありましたら是非コメントいただきたくお願いします。
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