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ストーブの底にたっぷりと灰を残し、給気をぎりぎりまで絞り、じっくり焚いていくのが理想的。薪が途中でおき火から炭に変わる。そして、灰の中に残った炭は燃え尽きることなく長い時間細々と熱を発し続ける。薪ストーブの庫内に60%~70%くらい薪を詰め込むと約7〜8時間は火が絶えることがない。その後、灰にもぐった火種を掘り起こしその上に薪を置くとまたストーブ燃焼の再開だ。着火することなく焚き続けることができる。都合、一日3回程度の薪投入で薪ストーブの持続運転である。今年は11/19から薪ストーブに火が入った。それから約3週間。着火材を使ったのは3回程度。弱い火力で熱を発し続けることで、じわじわ家の中に蓄熱されていく。一度冷え切った空間の温度を適温まで上げるには時間とエネルギーがかかるが、ゆっくりじっくり蓄熱させていくことで適温空間を維持できるのである。


薪ストーブに限らないが、冬のシーズンを一つの暖房期間と考えると、寒いからそのときに暖房するという発想ではなく、冬期間通じて冷え切る時間・空間を作らないという発想が結果としてエネルギー消費量を下げることにつながる。そして、使ったエネルギーは外に放出せず、空間にため込むという発想が大切だ。その熱源は、自然にころがっているものを活用するのがもっともふさわしい。太陽熱、薪、余っている深夜電力。

ところで、薪ストーブと暮らすというのは冬だけなのかと考えている。それ以外の3シーズンはただの置物としてしか存在しないのか。加えて、薪ストーブを導入する場合、もっと使い倒せるプランはないのか。考えている。せっかく導入するのだからもっともっと可能性があるはずだ。現在、薪ストーブを導入した賃貸住宅を計画しているが、その可能性を徹底的に探ってみたいと考えている。卒原発のための草の根思考だ。発想の多角化、現存資源の徹底的活用により、日本を変えてゆかなくてはならない。硬直した思考を一度たたき壊してみたい。そこに日本の未来があると思う。


▼ コメント(2)

こんにちは。薪ストーブ関連のブログアップ久しぶりではないでしょうか(笑)
私も去年、片手で持てる鉄板ストーブから、自分の体重くらいある鋳鉄製の薪ストーブに替えました。しかし、地元のホームセンターで買った□国製のもので、不都合なところもいろいろあり、B級薪ストーブ生活続行中です。こちらでは、毎日ほとんど太陽が出ないのと、超低気密住宅なので、ストーブはチュロチョロでなくいつもガンガン焚いています。GoronさんのCanadian Plusをどこかのインテリア雑誌に使われていたのを見ましたが、いい雰囲気のあるストーブですね。

bantouさん、お久しぶり。
重いやついよいよきましたか。軽いのは携帯用に便利ですよ。
Canadian Plusってすごく優秀だと思います。今使っているのは2代目なんですが、もう廃番で作ってないんですよね。
さすがに米製なので部品はあるんですけどね。

このページに書いた焚き方は、「離れ業」でありあまりよろしくないと書いてあるサイトがありました。
知り合いなのでケチはつけませんが、人それぞれですので薪ストーブとも良い頃合いで長くつきあっていけるやり方が良いのだと思います。

http://www.woodstove.jp/con_17.html

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