・吉野屋の牛丼はなんで280円なのか
・「格安航空券」はどうしてそんなに安く出来るのか
・マクドナルドのハンバーガーはなんで半額に出来たのか
・ガソリン代は、都会と田舎でなぜ10円以上も価格が違うのか

わたしのブログと相互リンクしている Nob des GARCONSさんのところで冒頭の話題を展開していました。「外国産のコーラはなぜ安いのか」はとても参考になりました。


それに刺激され、私も「なぜ、外国から輸入される木材が国産材に比べて安いのか」という切り口で調べてみました。

調べていくうちに、現在では木材世界市場における日本の特異性から、次第に安く買えなくなってきていることがわかりました。木の情報プラザ>現在の原木木材の流通事情(外国)を読むと、日本の求める木に対する特異性がよくわかると思います。無節・狂いなしなど日本特有のなしなし欲求が、世界で相手にされなくなってきている原因のひとつらしいです。しかし、日本の一般生活者の意識も変わっていき、東京新木場の無節や銘木を専門にあつかう問屋も倒産寸前に追い込まれているらしく(木の情報プラザ>新木場の未来は)、一般生活者の意識も少しは変わりつつあるようです。しかし、この倒産の原因のほとんどが、大量に輸入して自社工場で一括製産しているハウスメーカーなどによってもたらされていることも言及されています。

また、世界の先進諸国(世界人口の2割)が第三諸国(世界人口の8割)を都合良く利用していることで、安く手に入れることができることも紹介されていました。ようこそ! ごみ・環境ビジョン21へ>資源輸入とごみの累積を読むと、輸出入にかかわる企業だけがうまいしるを吸い、輸出元の生活者をかえりみない現実もよくわかります。このサイトに書かれていることが、全て正しいと仮定すると、安く手に入れられ恩恵を受けている我々の影で泣いている人たちがいることを直視していかなくてはならないかもしれません。やはり、安い理由はあるようです。

では、「都合良く安く仕入れられるから輸入材がますます増えるのか」という視点で見てみると、日本の木材生産流通にも問題がありそうです。わかりやすく説明されているサイトがありましたので紹介します。九州の木で家を建てる会>私達の行っていることでは、国産材(九州材)を広く使ってもらうために努力していることがよくわかります。中間で利益を上げる仕組みを見直しコストを抑える努力をしています。このシステムは、単純に輸入材が安いから国産材が使われなくなっているのではなく、国産材を広く使ってもらうための自浄努力が行われていないことを語っています。
また、この「九州の木で家を建てる会」のメンバーでもある「木童(こどう)」さんのサイトでわかりやすく書かれていましたので引用します。(引用元:木童のサイトへようこそ>What'sNew>国産材を使ってもらいたい!頑張っている山のおやじ達の木を認めてもらいたい

知っていますか?今、日本で消費されている木材のうち、国産材はたったの18.7%しか使われていないことを。これは家に使う柱・梁から爪楊枝や割り箸までを含めた数字です。高いから?・・いいえ。では なぜ?それについては、外国材が8割も使われる理由について考えなければいけません。

●1950年代 終戦後
木材の需要が高まった際、国内の木をほとんど切り、植林する
●1970年代 高度成長期
再び木材の需要が高まるが、国産材は若い木がほとんどで用途に対応できなかった。
●そこへ・・・アメリカから輸入の圧力円ドルのレートが変動性になって外国材が安く供給される
・・・それに対して、国産材の産地の人たちが努力を怠った
●今は反省した産地の人々の努力もあって、価格差もなくなってきています。木の使える年数である60年生以上の木も多くなってきました。
●日本は木材を自給できる能力がありながら・・・
●盗伐されたロシア材・中国材を輸入している、使っていることに恥を感じてほしい!
・・・ロシアでは、政府が定めた伐採量の2.5倍もの木が流通しています。その約半分が日本に輸入され、さらに別の半分が伐採制限された中国を経由して日本に入ってきていると言われています。特にシベリアの木々は永久凍土の上に生えているので再生が非常に難しいと言われています。
●害虫を排除する為に薬漬けにされた外材を使ってほしくない!
・・・輸入される木に対しては、厳しい検疫基準があります。木の中にいる害虫や細菌を殺すことができる薬剤で処理します。そのため、国産材のおが屑は家畜の飼料として使用できますが、外材のおが屑はできません。


「なぜ、外国から輸入される木材が国産材に比べて安いのか」
答えは、「政策により関税が抑えられている外材丸太に対抗するために、国産木材業者が競争していなかったからである」とまとめてみました。
違うぞ!というご意見はありがたくお受けしますので、忌憚のないご意見をお待ちしております。

▼ コメント(2)

トラックバックありがとうございます。なんだかかるーく調べただけだったので、僕の方がトラックバックしたい
ぐらいです(笑

木材に関税政策がとられてたなんて知りませんでした。
てっきりその土地にある木の量と人件費の違いなんだと思っていました。

国の規制レベルとしてロシアでも中国と同じように盗伐されているって言うのはどうなのかなぁとも思いますけど、如何せん広すぎますしねぇ。
このネタ結構面白いのでまた探してきまーす。

前から、調べてみたかったんだけど、Nobさんにきっかけをつくってもらいました。おそらく、事態はもっと複雑で、混沌としているような気がしています。利権がいっぱい絡んでいてそうそう簡単に片づけられない。のだとおもう。

>てっきりその土地にある木の量と人件費の違い
事実はそうだと思いますよ。そこから始まってる。と思う。

チームマイナス6%に興味を持ってもらってありがとうございます。<って私が言ってどうする
みんなが楽しみながら、『ん?』なんか最近おかしいぞ・・・。と気がつくといいですよね。

みんながハチドリになるといいんだけど。
http://blog.sitesakamoto.com/index.php?itemid=60

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