■ 子供と自然。キャンプ決行！

8/20~8/21、『子供と自然』で書いたキャンプを決行。子供より、大人が楽しめる場所を探す。私の記憶の中では２者択一。手ぶらで行ける伊豆大島のキャンプ場か車で行ける近場のキャンプ場。どちらも子供をダシにして大人が楽しめる場所。参加御家族に意見を求めたところ、乳児が参加ということもあり、近場のキャンプ場に決定。

オートキャンプなので、犬連れキャンプのごとく、大人は普段家ではしない料理を楽しむことにする。『子供が自然にとけ込む』がテーマなのだが、大人は自然の中で『喰う寝る飲む』を楽しむのだ。子供のためといっても、大人が楽しくないのであれば子供も楽しくないだろう！というのが、勝手な自論。当初二御家族と我々だったが急遽一御家族が不参加となってしまう。不参加Wさんには申し訳ないが、さあ、楽しむぞ！と決行。

子供は勝手に自分の楽しみを見つけて行く。大人はそれについて行くだけ。子供の方がパワフルなのだ。もっと、川の流れでビールを飲みたいのに〜〜。

子供に引きずられて大人も川遊び。遊んでいると楽しい。30年以上も前の記憶が蘇る。楽しい想い出、痛い想い出、暗くなるまで山で遊んでしまい親にこっぴどく怒られた想い出、走馬燈のよう。しかし、その頃は親はそばにいなかった。勝手に、山奥に入っていって遊んでいた。立ち入り禁止区域もなく、親の目もない。自分で怖いと思ったことはしなかったと思う。でも、捜索隊を出されたことは何度か・・。

そんな思いは関係なく、MRちゃんはどんどん遊びを仕掛けていく。それにつられて大人は右往左往。大人の概念で、『あっ！それをやっちゃ〜』（服が濡れてしまう・足を打ってしまう・怪我してしまう・・・・）なんて頭で考えてしまうんですよね〜。でも、子供の方が運動神経良いし、機敏だし、服が濡れたっていいんですよね〜。

おままごとではなく、食事の支度。MRちゃん専用の包丁でうまいこと用意していく。家でもやっているらしい。上手なので感心する。サラダの準備。

今回は野外でパンをつくることにした。家でもなかなか本格的にパンを焼くということはできない。難しいということではなく、時間がないのだ。大人は。キャンプは自然の中で時間を楽しむことでもある。時間を楽しむアイテムに料理はなかなかいい。楽しんだ後、美味しい美味しいとみんなでさらに楽しめるし。MRちゃんも大はりきり。

生地は仕込んできた。キャンプ場で思い思いに形を作り、焼くだけ。ダッチオーブンで焼いてもいいのだが、今回は手軽にフライパン。しかし、パンの焼ける様子がしっかりチェック出来るのでダッチオーブンよりも焼きやすいかもということを発見。

みんなでうまいうまい『まいう＝！』と堪能。昼に焼いて夜の主食にするはずがほとんど平らげてしまう。それくらい美味しかった。見た目は『おやき』のようだが、しっかりパンになっている。

時間を楽しむ遊びはなかなかない。大人にとってはなおさら。川のせせらぎを聴きながら時間を楽しむ。子供にとっても大人にとっても、日常生活では味わえない。たまあに、自然の中に身を任せて、ゆっくりと過ごすことは、子供以上に大人にとって大事なことだと思う。それをわかっている大人と一緒に自然の中に放り出される子供が一番楽しさを体得出来るかもしれない。

北海道にいた１０才の頃、私は初めて父親にキャンプに連れて行かれた。海辺で潮の満ち引きを計算せずに寝ていてキャンプ道具を海に全部持って行かれたこと。湖の対岸にヒグマが出現して、そそくさと撤収したこと。大雨で寝袋ごとずぶぬれになったこと。それらの道中聞かされた洋楽。全てが今の生き方の肥やしになっている。そんな大人と一緒に遊ぶことが、人生の肥やしになるみたいですねえ。
子供と自然が離れていると憂う前に、大人が自然の中で本物の遊び方を知る方が先だと思う。そして、『危ない！危ない！』といわないことも大切かも。