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今年の春、東京・原宿に「hhstyle.com/casa」ができた。
建築デザインは、安藤忠雄。業態はクールな住空間スタイルショップ。
オープニングに現れたジョルジォ・アルマーニが『こんな家に住みたい』と言ったという。
日本1号店のARMANI CASA (アルマーニ カーザ)も扱っているので、自分の商品を宣伝したかったのか、安藤忠雄の空間をほめたのかはわからない。


私は住みたいと思ったかと聞かれると、即答NO。実は建築家・安藤忠雄の隠れ大ファンなのだが、一番住みたくない空間をよくつくる。なのに何故好きなのか。よくもそこまで!と賞賛したくなるほど削り落としているから。どの建築作家よりも、線が少ない。そこが好きなのだ。近代で言えば、ミースが言った「less is more」。もっと少なく。装飾主義に対する反動の時代の言葉なのだが、今にも通ずると思う。飾り立てることで、本性を隠すことができる。逆に削り落とすと本音がむき出しになる。虚勢を張らずに等身大で生きている人には好感が待てるのだ。


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▼ コメント(5)

アニマール?
あっ。。。。
あのアルマーニ?
なんと、知り合いのおばちゃんの服飾は全て、そう、100%アルマーニでずらりと揃っています。
クローゼットは異様な雰囲気ですた><

家具もあるようです。

ちなみに、角丸の立方体の内側がひとつの部屋であったならば、それは最大限削った結果といえるのだろうか?と、ふと思いました。
なにもないことをGoodとするのか?
それとも、何かをおけるスペースを喜ぶのか?
それとも・・・・???
物があることに喜びを感じてしまう現在では、なかなか浸れない境地かも知れませんねぇ。
IT稼業をしていると、どうしても物を詰め込んでしまう価値観を育ててしまうので、建築とはまったく逆方向へ進んでいってしまうような気がしました。
だから、goronさんのお宅がすばらしくおもえるのかな^^;
また遊びにいきますw

好きな建築家の建築を「一番住みたくない空間」とよくぞ言ってくださいました!尊敬します。
「この空間素敵」と「住みたい」は話が別ですよね。
そのへんをごちゃにしてるデザイナーってホントに多い気がします。

>塾長さん
「物を詰め込んでしまう価値観」
そうですねえ。その先には、空虚の豊かさがあるんですよ。なにも足さない何も引けない。あるいは、つくらない贅沢さ。間ともいいますよね。これがわかるようになるには家も3軒目くらいからですかねえ。(笑

>Konちゃん
「「この空間素敵」と「住みたい」は話が別ですよね。」
自分の住みたい空間はつくりやすいんですよ。自分の価値観そのままだから。でもきっと、安藤忠雄はこんなもんにあんた住める?って挑戦状をたたきつけていると思う。これって、やさしいのか、教育的なのかはわからない。おそらく、お金を出している依頼主と世の中に対して、自分の批評的価値観を試しているんだと思う。だから、よくぞそこまで!とエールを送りたくなるんですねえ。

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