すっかり冬らしくなってきました。ここ1週間ほど、昼間でも外は7〜9℃程度、明け方は1℃くらいまで下がっているようです。
今年、薪ストーブにはじめて火が入ったのは、11/17でした。寒くなったので焚いたのですが、二日ほど焚いてそれ以降は暖かい日が続き、ほとんど焚いていませんでした。

本格的な冬の寒さがやってきた先週から、薪ストーブを連続運転しています。連続運転とは、読んで字のごとし、火種を絶やすことなく焚き続けることです。薪ストーブ内部から灰も出さずに1週間連続運転しています。この理由は、いろいろあります。

・低温で薪を焚き続けることにより、家全体を寒くない温度に保ち続ける
・そのことにより、薪の消費量を抑える
・また、家の各部分に熱を蓄える
・一度冷やすと暖めるのにエネルギーが必要
・冷たい水からお風呂を沸かすよりも、沸いたお湯の温度を保ち続ける方がエネルギーを使わないのと同じ理屈(どんな暖房についても同じことがいえるので応用可能)
・灰を薪ストーブ内部にためることにより、七輪状態を保つ
・七輪状態とは、炭の状態で灰の中で火が消えずくすぶり続ける状態
・結果、薪ストーブの耐久性を高める
・薪ストーブを高温で焚くことにより、各部位の老朽化を早めてしまう
・一番ひどいのは薪ストーブが割れる
・あるいは、部品が変形する
・パッキンが燃えてしまうなどなど

だいたい8時間ごとに、薪を薪ストーブ庫内の6分目ほど投入して、給気口を9割〜9.5割ほど閉めます。ですので、一日に3回ほど薪を供給するだけで低温運転が可能になります。これを毎日繰り返しています。我が事務所(兼自宅)は3階建てで薪ストーブは1階にあります。温度分布は、ざっくり1階20℃、2階18℃、3階16℃程度です。これで、自然対流が起きていないので寒さは全く感じません。また、8時間ごとに薪を投入していますので、明け方も室内温度は昼間と変わりません。

外出するときも薪ストーブをこの状態に保っておきますと安心して出かけられます。けっして燃えさかっているわけではなく、灰の中でくすぶり続けていますので安全な状態を保つことができます。ただ、外出している間にストーブの上に何かが落ちてくるようなことにならないように神経は使います。

毎朝、起きるときに寒くないので薪ストーブは大変ありがたく、優秀な生活道具だということを特に実感します。私の場合、薪の火を楽しむとか、癒されたいからとか、そんな理由で使ってはいません。単純にランニングコストを抑えつつ、快適な室内温度を保ち続けられるから愛用しているに過ぎません。ただ、芳香性の高い薪を使うことにより空間全体にオーデコロンを振りかけるような効果は多いに楽しんでいます。我が事務所には、犬社員・猫社員がおりますので、この薪ストーブによる芳香は特に威力を発揮しています。

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▼ コメント(2)

佐山さま

ネットサーフィンをしていて、貴ブログにたどり着きました。

薪ストーブを使っておられるとのこと。
実は私も奈良県で薪ストーブを使っています。

そこでお聞かせいただきたいことがあって書き込みをしました。

くすぶらせて焚くと煙突から煙が出ませんか?
私の場合、ストーブ本体が200度以上になってまた炉内に熾きが出来て初めて空気をしぼることにしています。
早い目に空気を絞ると煙が煙突から出て、ご近所に迷惑をかけるような気がして…。
またストーブは何をお使いでしょうか?

突然の書き込みで申し訳ありませんが、レス頂けると嬉しいです。

よろしくお願いします。

bonchanさん、こんばんわ。
コメントありがとうございました。

>くすぶらせて焚くと煙突から煙が出ませんか?

出ているかも知れません。
かれこれ今使っている薪ストーブは10年以上の付き合いになります。もう感で焚いているので温度計は見ていませんが、おそらく本体で300℃近くはなっていると思います。
私のストーブは触媒タイプのダッチウエスト、カナディアンAプラスです。この触媒は通常600以上じゃないと二次燃焼しない煙を250℃程度で二次燃焼させてしまう「いわゆる」触媒の役割をするようです。ですので、気になるほど白い煙は出ていないと思います。うちはシングル煙突を使っていますので、あまりストーブ庫内が低温になると上昇気流が落ちて室内に煙が逆流してきますのでそれが低温になりすぎた場合のシグナルになります。
bonchanさんはサイトを拝見する限りヨツールのF500のようですのでクリーンバーン方式ですよね。クリーンバーンを常用したことがないのでこつまでわかっていませんが、やはり低温で給気を絞って焚くのはあまり得意ではないのかもしれませんね。

ダッチウエストの触媒↓
http://www.dutchwest.co.jp/about/story04.html

また、疑問がありましたらコメントしてください〜。

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