朝一番、電話が鳴る。午後一に近所の「葉山。木・風・野天風呂のある家」のアルミサッシュ結露チェックに行く予定だった。そのHさんから都合が悪くなり明日に変更出来ないかとの申し入れ。塗装担当のWさんと再塗装の打ち合わせも兼ねていたのでWさんに調整の電話を入れる。明日朝一でオッケーとのことなので明日朝一に予定変更終了。

昨日、午後終日クライアント候補のN御家族と葉山近辺の完成現場をツアーした。Nさんの希望で葉山周辺を回るが、ツアー後半あることに気がついた。それは全ての家に薪ストーブが導入されていたことだ。一番目は竣工後一年経った昨年暮れ、一緒に薪ストーブを設置したNさんのお宅。薪の手当に手こずっているらしかったので手みやげに、暮れ「浅羽町。木・風・ピロティのある家」のYさんからのご厚意でもらってきたサクラを一袋30Kgほどを持参。施工者の山洋工業の材木屋からぼちぼち建築廃材を仕入れているとのことでひと安心。薪ストーブはオーストラリア産のPECAN。かなりいい働きをしているようだ。でもNさんのところは冬のダイレクトゲイン(太陽熱直接取得)が効いているので寒くない。訪問中もあたたくて上着を脱いでしまった。

2件目は明日朝一緒に行く塗装家のWさんのうち。着々と施主施工のいろんなところに手が着いていた。Wさんのうちは煙突だけ完成時に仕込んである。薪ストーブはまだなのだ。3件目は、湘南国際村のTさんのお宅。事前に連絡していなかったので、外装だけ見学させてもらう。一通りNさんに説明して車に戻ろうとすると、Tさんのお嬢さんと息子さんに遭遇。「お父さんいる?」と聞くと家に戻りすぐ出てきて「お父さんいるよ〜」とのこと。忙しいお父さんなのでラッキーと思い、久しぶりに挨拶。木部の塗装をそろそろしなければと年賀状にも書いておいた。他にもやらなければならないことがあるのでというので、あらためて時間を取る旨伝える。新年早々、挨拶がてら完成現場を回るのは悪くないなあと思う。今まで、ちょっと挨拶しなさすぎたかな。4件目は逗子葉桜のKさん宅。ここのご主人も奥さんも不定期な時間でお仕事をされているので気を遣う。声をかけずに外観だけを見学。夏に煙突から鳥が入ったと連絡もらうがその後はうまくやっているらしい。5件目は鎌倉のOさん。もしかして、ご在宅であれば薪ストーブの様子もお聞き出来るかも知れないと思い移動途中で連絡を入れる。娘さんが出て父母は不在で自分も出掛けるという。外観だけの見学の了解をもらう。到着すると、家の中に人の気配。ノックするとOさんご夫妻が。娘さんからメールがあり私たちが向かうとのことで急遽戻られたそうだ。薪ストーブを使い始めて3シーズン目。朝起きたときの室内温度が20℃だそうだ。ざっくり40坪くらいのすまい全てを薪ストーブひとつでまかなっている。真冬の今、朝起き抜けの20℃は最高の贅沢だ。ホントに暖かく夏涼しく建て替えて良かったと喜んで頂いた。今回のツアーを希望されたNさんはなんとなく鎌倉のOさんのお宅に興味があったようだ。住みはじめたことで気づく細かいいろんなことをお聞きしながらツアーを終えた。

今朝の電話で予定が変わり一日ワークスペースのリニューアル。2年以上手つかずのものは廃棄。これをコンセプトに身の回りを整理することに専念。昨日、葉山完成物件ツアーの前後に掻き出しておいた不要物を昼にクリーンセンターに出す。これは燃えるゴミ、燃えないゴミ、プラスチック、もろもろと悩んだ末に自分なりの仕分けで軽トラいっぱい持って行く。悩んでいたものはあっさり『燃えるゴミでいいよ〜』で結着。
午後からず〜っとリニューアルに向けて片づけ。心を鬼にして淡々と進めようとするのだが、『みてみて!』とゴミが呼ぶ。ちょいと横目に見てしまうと軽く30分は過ぎてしまう。身のまわりにあるものだけにいろいろ思いが詰まっている。それをえいや!と捨てていく。2年は見ていないのだ。この先も見ないだろうと割り切りやっていく。

年賀状が届く。最終コーナーだろう。形骸化しているとはいえ、一年に一回だけの交流はそれぞれに想いが重なる。メールで簡単な挨拶を済ませる方法もあるかもしれないが私はこの年一回の文通が好きだ。今年は300通くらいだろうか。毎年同じ文句のやりとりでも『ああ、かわっていないなあ』それで良いのである。今日は30通くらい届いた。

1/2から1/6までの5日間留守にしていて蓄熱量が空になった我が家もやっと平常時に戻ったようだ。1/7から1/10の4日間かかった。1/6の夜に薪ストーブを焚きはじめて昨日の1/9のお昼くらいにやっと戻ったようだ。今は、1階22℃、2階22℃、3階19℃だ。温暖な神奈川とはいえ常に室内気温18℃をキープできるのは薪ストーブを熱源とする蓄熱と常時低温暖房のおかげだろう。私が設計したすまいで床暖房系の設備を導入したすまいの方は一日のうち4〜5時間ほどで良いので毎日暖房して下さい。寒いと思ったときにエネルギーを投入するのではなくて、毎日毎日少しずつエネルギーを蓄えていくことで寒くない家になりますので嘘だと思って実行して下さいまし。寒いと思ってからでは遅いですからね。

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うちの裏山で急傾斜対策工事が始まり木が切り出されているのだ。
それを拝借して来年までの薪は着々とキープされていくのだ。
なんと心安らかなことか。

▼ コメント(2)

うっひょーーーっ
すげーストック増えてる じゅるじゅる
我が家は、この厳冬のためガンガンいきすぎてヤバって感じ
来シーズン分、いただき参上させていただくかもねぎっ

今年は薪の使用量多いらしいですねえ。軽井沢の番頭さんも鎌倉のOさんも言っていました。でも、この写真の右半分は暮れにひなみちんちからもらってきたあの「サクラ」ですよ〜。ずいぶん焚いたからかなり減ったけど。今年はかなり寒いようです。
温暖化の影響で、今後毎年冬が大寒波なのかもしれないので、これからはさぼらないで薪の収集に精を出さねばならないかもしれません。薪ストーバーにとっては労働力と冬の暖かさは比例しますので、こつこつとやっていくのが肝心なのでしょうね。

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