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今週、当サイトの記事(Mac用にアルティック403Aを仕込む)を見て問い合わせのメールをいただいた。記事中のスピーカーの板取のサイズが読み取れないため教えて欲しいという。快く、写真を原寸で送信。その返信メールで「米松合板は高いので、ラワン合板で制作しようと思います。」とあった。私にとっては米松合板は日常的な材料と思っていたが、それには触れなかった。が、気がかりだったのでちょいと調べてみた。

オーディオが好きな連中にとって「米松合板」は、妙な響きがするらしい。とにかくビンテージものだと「パーティクルボード」よりも「米松合板」が高値らしい。1961年生まれの私にとっては、米松合板の本当の響きはわからない。うちのアルティックA7もパーティクルボードだ。米松合板を使い続けてきたアルティック社がスピーカーボックスにパーティクルボードを使い始めたのには理由があるだろう。米松合板よりもヘンな響き方をしない、あるいは材料が振動しないなどの理由があるはずだ。しかし、アルティックのA5、A7あたりでは米松信仰があるようだ。

私が日常的に接しているのは、「針葉樹合板」。この針葉樹はおおざっぱに日本名で言うと松。杉も針葉樹だが、建築の世界で合板の場合はとにかく松である。ネットで調べてみてわかったのだが、最近の針葉樹合板は「カラマツ」であることが多いようだ。アメリカのいわゆる米松(ダグラスファー)は最近少ないらしい。政情が不安定ながらもロシア産や中国産が多いようだ。それも赤松(レッドパイン)、ホワイトウッドなどが主流になりつつある。針葉樹合板のことを現場では「ラーチ合板」「インテリアラーチ」ともいうケースが多い。ラーチとは「カラマツ」なのである。米松の目がつまったものを「ピーラー」という。木製サッシの材料にしたりする。油分が多いので雨に強い。

で、音響的というかオーディオ的に米松合板はどうでなければいけないのか。不明である。しかし、所詮は松の合板だ。という意気込みでスピーカーをつくるのであれば「針葉樹合板」で十分だろう。12mmのサブロク板(3尺×6尺)で1000円〜1500円。造ってはこわし、造っては壊して磨き上げるにはちょうど良いのではないか。しかし、この値段は建材価格。ロッドによって節の具合はまちまち。いっぱい節だらけで目が回りそうなものもあれば、すっきりとテーブルのカウンターにできそうなものまで混在している。なのでネット注文してしまうと何が来るかわからない。良いのは工務店さんに合板を仕入れている問屋さんを教えてもらって、問屋さんまで行く。そこで程度の良い針葉樹合板を選ばせてくださいと頼み込み、汗だくになりながら一枚ずつ選ぶのが良いだろう。20枚に1枚くらいは良いのが見つかるかもしれない。私は知らないが、もしスピーカー用に米松合板として合板が売られているとしたら節無しを選んだ手間代が乗っかっているのかもしれない。まあ、それくらいの値段を出すのであれば、米松の集成材の方がいい音を出すかもしれない。

▼ コメント(9)

米松合板、、、、、

大量の、大きなSPBox AltecA2とかA4とかシアター用の
大型のフロントホーンを製作するにあたり、Altec(というよりWE)
のスタッフは、安くて入手しやすいもの、、、、そこに米松合板が
あった。
というお話がLansingHeritageというサイトのどこかに記されていた
記憶があります。
乾くと良く鳴ります。あの辺りの箱は共鳴も織り込んで音作りをしていますね。
だってやたら薄い(t=21mmあたり)フロントホーンですから、、、、、。

manmaru863さん、はじめまして。

そうでしょうね。シアター用。
ローコストでがんがん造れる。
その上、音量あげれば響きも良い。
きっとそんな理由で活躍したんじゃあないかと思います。

私が30年以上前、造ったバックロードホーンはシナランバーでした。
中身が詰まったシナランバー24mmだったと思いますが、長岡テキストに従い造って満足して聴いていました。

goronさん Res有難うございます。
おや、どなたも入り口は長岡BKですね。
FostexのBKシリーズのキットではラワン合板に栓の
突板仕上げでした。
今思うと木材に関しては潤沢な時代でしたね。

古いSP、米松合板、真空管アンプ、薪ストーブ
何か共通したものがあるようで、
実は私も薪作ってます。morso3440で焚いてます。
電動薪割機も、チェーンソーはSTIHL 32AV(30年前のものを友人から譲ってもらいました)にチップソーをつけています。

さて米松合板、ガルネリやらアマティ、ストラディバリウス等の楽器の銘器のように木質(樹脂と言うべきでしょうか)が変化して
”よきあんばい”
になるのでしょうか?
乾いたら樹脂分が変質するのは理解できなくもないのですが、、、、
乾き方次第ですね。

そうそう、ここ数年前からシステムの組換えを考え始め、オールホーンにしようと、ドライバーをかき集めてきました。
でも低域はさすがに平面バッフルでいくことに、で、バッフル材として浮上したのが米松、近年ではフィンランドバーチが評価が高いようですが、岐阜の田舎ではやや高いです。
結局、1,220×1,320のバッフル板にラーチ材を使うことにしました。米松ならぬ露松合板でしょうか?
ラーチ材、24mmの三六判で3,000円弱でしたが、現物を見ると米松と良い勝負できそうです。
木目や節さえ良いのを選ぶことができれば、木目が米松より大柄なので“らしさ”を感じます。

んん?
岐阜ですか。
もしかして、珈琲屋さんとかやっていないですか?
違ったらごめんなさい。
友人が、福井に行って良い感じの喫茶店があったって言ってたので。
薪ストーブ、JAZZ、オーディオとか言っていたような。

これらに大型犬が加われば、最強の布陣ですね。(笑

オールホーンうまくいくと良いですねえ。

ども、manmaru863です。
筍掘りと薪狩に精を出していて見にくるのが
こんなに遅くなってしまいました。すみません。

>もしかして、珈琲屋さんとかやっていないですか?
うーん残念、やってません。
家の近くには『珈琲倶楽部』という
珈琲屋さんがあります、、、、、

>友人が、福井に行って良い感じの喫茶店があったって
>言ってたので。
>薪ストーブ、JAZZ、オーディオとか言っていたような。
あ、それ行き過ぎです。
ちなみに音楽はソウル、ゴスペル、ブラジル系です。

>これらに大型犬が加われば、最強の布陣ですね。(笑
あらら、柴ワンコ 2匹です。ちと寒いかな


>オールホーンうまくいくと良いですねえ。
有難うございます。ドライバーは揃いました。
ツイーターはJBL075を持っていたのですがGAUSS1502に、
今、中低音ホーンを探していますが、なかなか出物がありません。
ヴォーカルの低いところまで(150Hz)出したいので、
大きなラッパが要るのです。作ろうかそうしようか迷ってる最中です。

薪狩りですか。
いろいろな事情があって、うちの薪置き場はまだすかすかです。
先日、やっと軽トラを入手したので第一陣を積んできました。
ロープを持って行かなかったので荷台から落ちない程度に積み込んだら積載重量ぎりぎりでした。
軽トラって良くできてると感心しました。

ヴォーカルの低いところって、ちなみに誰の声でしょうか?

goronさん
こんばんは

>誰の声?
え? そうきましたか

ソロモンバーク、アルバートキング、、、そういえば「愛のテーマ」の
バリーホワイトなんかもそうですね。
太った人のお腹からでてくるあのバス・フォルマントです。
音楽ソースの周波数解析までやってないのでわかりませんが、ひょっとするとカーメンマックレエやエラおばさんもかなり低めではないかしら?

150Hzというのは、150?300の間をコーンで持つか、ホーンで持つかの違いで音質ががらりと変わるからです。
私の友人で馬鹿でかいホーン(15A)で150Hzまで出してる人がいて、そのお友達に小さめのホーン(22Aレプリカ)で300Hzまで(その下は416で)出している人がいるのですが、その違いは明白です。

同系のユニットで人の音声帯域をすべてカバーしているのと、そうでないのとでは全くといって良いほど違うというのを実感しています。

あくまでこれは私見ですが、ホーンはもともとWEあたりが発祥なのに、日本でYLやGOTO,エールなどホーン文化が欧米より発達したのは日本人のホーン開発者は音のつながりにこだわりがあったのかも知れません。
30年以上前にはコンクリートホーンがオーディオ雑誌でブイブイ言わせてましたからね。

話は戻りますが、先日、YAMAHAの初期のNSシリーズ(発泡スチロールのでかいスピーカー)の開発に携わった方とお話しする機会がありました。A7の米松信仰の話をしましたところ、
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「米松」から「バーチクルボード」に変わったのは材料の入手問題から、だそうで、共振については米松のBoxは繊維方向が各層で交互に直角に重なっているので共振が起きやすい。故に板材の取り方(刻み方)で共振を制御していたようだ。
それに対し、バーチクルボードは木材チップの集合で、共振し難い。
米松信仰はその辺りから出ているけれど、ソースによって条件が異なるから、どちらが良いとは言い切れないと思う。
でもカチンカチンに作り込むJBLとは対照的だね。
---------------------------------------------------
ということでした。
参考になりましたでしょうか?
私自身はこれまでJBL古い系でまとめていましたが、最近
脱皮しようとチャレンジしているのです。

軽トラ、、、、うちも欲しいのですが、なにせ山へ行くには30分は国道を走らないといけないので、帰りが怖いのです。ステップワゴンでちょこっとずつ積んできてはさばいてます。
2年薪で 2t分くらいたまったでしょうか?

goronさんのお宅は、今年の冬用がまだスカスカですか? 心配ですね。
頑張ってください!!

manmaru863さん、こんばんわ。

うちのA7。ボーカルの口が大きいのよ。
ホーンだからか、なんなのかわかりませんが、
エラの口がえらく大きい(爆

きっと玉のせいだと思います。
300Bは低音の響きが個性なのだと思うので
口が大きくなるような気がしています。

薪は、やっと軽トラがやってきたので、
2回仕入れに行ってきました。
360Kgの積載重量を守ったので、
今のところ720Kgの薪の乾燥を始めています。
今年の分を確保するとなると、
あと、4回くらい行かなければならないかなあ。
やはり、一冬2tくらい無いとゆったりできませんからね。
でも、本当は2年越しの薪が良いのはわかっているものの…です。
3年過ぎると逆に乾燥しすぎて香りも飛んでしまいますね。
まあ、あんまりこだわりすぎずに楽しむようにしなければなりませんね。

goronさん こんにちは

そろそろ梅雨明け、
薪作りも汗だくでビールが旨い季節になりましたね。

まだ玉切りが3立米ほど転がってるので、暇を見つけては
割ってますが、夏は暑いので井桁2山程度ですぐダウン。
いつまでかかるかしらん。


>うちのA7。ボーカルの口が大きいのよ。
>ホーンだからか、なんなのかわかりませんが、
>エラの口がえらく大きい(爆
ひゃー、15インチ&FrontHornから出てるんでしょうね。
木管の笛なども直径1mくらいになってます?
500Hzのクロスではやむを得ないかもしれませんね。
位相はどうされてますか? WooferとDriverを逆相に
するケースもあるようですが。

ところで、とうとう見つけました。
中低音Horn MB-70 Horn開口幅90cm高さ65cm、Horn長約2m
カットオフ70Hz、150Hzから使います。
開口はA7のボックスの開口より一回り大きい感じです。
木製シナベニヤ製、スロート部だけアルミでした。
いつ組みあがるかしら? 次のストーブシーズンまでにはなんとか
と思っていますが、、、、、、、。

薪の保存は、
拙宅では全く風雨のかからないところに置いていますので
3年くらい経っても桜の香り、残っています。
油分が飛んでないからかもしれません。
ですが、うっかりすると、湿気で一気にカビが噴くことも過去に
2回ほどありました。

どちらにしても薪ストーブは楽しいものです。

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