我が事務所兼自宅は、海岸から直線距離で約250M。海に近いと言えば近い。それも海が見える。
昨日、東京から鎌倉・逗子・葉山に越してきたいというご夫婦とお会いした。現在は都心に住んでいるのだが、土地探しからはじめて住まいをかまえたいという。しかし、海に近い場所での生活に不安もあるという。
『塩害はありますか』
『ここはあまりないですねえ』
以前はもう少し海に近い場所に住んでいた。海こそ見えないものの直線距離で200M弱。その時もあまり塩害を感じなかった。海に近いとよく洗濯物がシオっぽくなるとか、アルミが塩を吹くように腐食するとか聞く。が、たまたまなのか、暮らしていて今までシオの存在を感じたことがない。地図をよく見ると、以前住んでいたところも現在地も南側に大きな緑がある。以前は『しおさい公園』があり、現在は三が岡山だ。海の蒸気を含んだ空気は夏に多く、夏場は南風が吹くことが多い。すると、場所的に緑の一帯を通過してやってくるので塩分は浄化されてしまうのではないかと感じている。無精なので洗濯物を出しっぱなしにしていることも多いがシオっぽくなることはない。しかし、同じ葉山でもシオを感じる場所はあるのだろう。一概にはいえないかもしれない。
塩害で思い出した。私がよく使う船舶用の照明器具(デッキライト)がある。我が家の玄関前にもついている。築後9年ほどになるが、なんと最近緑青(ろくしょう)を帯びてきた。なにげなく見過ごしてきたのだが、塩害と言えば塩害だ。シルバーなのでスチールかと思っていたのだが、赤くさびずに緑色っぽく粉を吹いてきた。銅ならば茶色になったあと、美しい渋い緑色になる。風化が風情をかもし出すのである。メーカーに問い合わせると、真鍮にクロームメッキなのだという。なるほど納得。船用の照明器具なのでスチールであればメッキしていてもすぐにさびるだろう。それにしても、真鍮も緑青をふくのかとあらためて思ったのだが、真鍮は「銅と亜鉛の合金」だったのだ。シルバーよりも、緑青をふいたデッキライトの方が断然良い味を出している。
デッキライト、いい味だしてますね。
湯河原は驚く程塩害がありません。
藤沢の実家は海から3キロほど?離れた場所でしたが、それでも風向きによっては一日中塩の臭いに悩まされる事がたびたびでした。
それからすごく驚いているのは、江ノ島近辺では数時間遊んだだけで、肌が塩でべとべとになっていたのですが、湯河原の海は1日いてもまったくべたべた感がありません。
水質がいいのかなあ〜?
一時、坂ノ下に住んでたけど、あそこは
ひどかったなぁ。
風が吹けば窓は真っ白、畳はベタベタ
アンテナなんかしょっちゅう折れるし。
極めつけは車。
ドアの下に穴が開いたですぞ!
そのくせ花火は音だけなんです...
▼りんさん
ご実家はずいぶん内陸ですけどそれでもシオを感じるんですね。
JR横須賀線で東京から来ると大船を過ぎたあたりで空気ががらっと変わり海辺の感じが漂ってきますよね。
江ノ島でべたべた、湯河原でなしっていうのは、不思議ですねえ。
杉花粉のように、排気ガスが関係してるのでしょうか。
葉山の海や三浦半島で釣りをしていてもシオがべたつくと感じたことは無いです。
▼hachibeiさん
坂の下って海べりですよね。あそこらへんは、風が吹くと砂嵐で大変じゃないですか。いろいろ生活の工夫はあるんでしょうけどあの辺は暮らすの大変そうですよね。
材木座で一軒設計しましたが、そのお宅も塩害対策で外部金属はすべてステンレスでつくりました。しかし、何気なく指定した外部用のスポットライトの金属部分がすぐにさびてしまいました。
いまさらですが
うちのコレもこんな感じです
海から5?、遠州の空っ風のおかげなんでしょうか?
おっ!そかね。やつぱり。軒下のやつでしょ?
雨に濡れるところは、そこまで青くなっていないのね。