■ IKEA船橋に突入

今年に入り横浜から第３京浜を走ると新横浜を過ぎた左手にIKEAの巨大看板が見え始めた。あの青と黄色のIKEAである。スェーデンのロープライス家具屋だ。バブルが始まる頃、一度日本で展開を仕掛けていたように思う。無印良品とセンスがかぶる。MUJIをカラフルにした感じ。バブルの頃はロープライスいわゆる安売りものよりも値の張るモノの方が売れたのだろう。ららぽーと船橋の一部に店舗があったように思う。２０年以上を経て再上陸したらしい。デフレてやっと価値が出てきたか。FMでさかんに2006.04.24オープンと告知していたので、てっきり新横浜のお店のことだと思っていた。昨日、たまたま横を通ったので眺めてみるが、まだ工事中の模様。ネットで検索すると本日オープンはIKEA船橋店だった。

最近、リサイクルショップがかなりロードサイドに出店している。オフィス家具専門、ホームファニシング専門。調達したいモノがあったので昨年から目にするとチェックしていた。買ってもいいかなと思うものはそれなりの値段。家具は安物を使い倒すより、身体と目的にあったモノをそれなりの価格で買う方が失敗しないことが多い。やはり、価格とデザイン・使用感が比例している。マクドナルドやデニーズよりも、地域のネタを扱う専門店が満足出来るのと同じだ。ネットでIKEAをチェックすると、ピンと来るモノがあった。価格もデザインもそこそこなので船橋に向かう。

平日月曜日のオープン。混んでいるかどうかさっぱり予測がつかない。おそらくGW商戦を狙ったオープンだろう。そんなに混んでいないだろうとタカをくくる。横浜横須賀道路から湾岸を軽快に抜け千葉にはいる。カーナビは千鳥町で降りろと表示。IKEA船橋のあるザウス跡までもう少し。一般道に出たとたん激しい渋滞。まさかと思ったが、結局はIKEA渋滞だった。悪夢はそこから。平時は１０分もかからないところ小一時間。やっとの思いでIKEAに滑り込み巨大駐車場に飛び込む。が、空きがない。ぐるぐるまわりやっとスペースを確保。で、かなり不親切なサイン通りに入り口に向かうと長蛇の列。14:00。入場制限をしているらしい。待ちきれずに警備員にどのくらいで入場出来るか聞きに行く人を観察。２時間くらいかかるらしいとぐったりしていた。横目でみていたこちらもぐったり。その情報を仕入れた家族はあきらめて引き上げた。としていると、５分くらいで入場開始。情報に踊らされなくて良かった。が、店舗に入ると大混乱。そこから先は何をするにも３０分以上まつ。まつ。まつ。こんな平日にどこからやってきているのだろうと感心。店内アナウンスで「高知県からお越しの〜さま〜。○△□！」やれやれ。

商業施設のプロから辛口の評価をすると、今日のIKEAはすべてが最悪。レイアウト、サービス、アナウンス。どれひとつとっても満足して帰路についた人はいないだろう。オープン当日なので異常事態であるのは理解出来るが、店舗としてはまったく落第。COSTCOのように目的商品までランダムアクセスできる方がよい。ついで買いを狙っているのだろうが、入り口からキャッシャーまで順路をつくって押し流すのは全くナンセンスだ。ネットで商品検索して店舗で実商品を体感しに来た私のような客にとってはまったく不親切。めったに道に迷うことのない私でも、案内図を見ながら行きたい場所に行けないのだ。すべての動線で突き当たりに商品を配置し、店舗が見渡せない。突き当たりの商品ディスプレイは小売店の定石レイアウトだが、商品へのランダムアクセスをもっと考慮すべきである。他の家具屋のように、店内で人影を探す方が難しいという状況になってはじめて生きてくるレイアウトだ。しかし、もうそうなると店舗としては維持出来ないだろう。混み合うことを願うならシーン展示、強制動線は必要ない。目的買いではなく、ふらふら遊びに行くにはいいだろうなあ。フードコートのスペースは充実しているし、スェーデンのめずらしいスナックなどもある。それにしても、つかれはててしまった。やれやれ。

IKEA港北店（横浜）は、2006年9月オープン。もう少し、買いやすい店舗になって欲しいなあ。商品はそこそこなのだから。