■ くうのむあそぶ。2006年夏

2006年夏休み。神奈川県の奥地。アウトドア。２泊３日のくうのむあそぶを敢行。大人10人、子供9人の大所帯。
先着順で場所が決まるキャンプ場。現地到着後、速攻で一番良い場所をゲット。まずは風向き、日当たり、子どもたちの川遊びチェック、トイレ、水場の位置関係からダイニングキッチンをプランニング。２泊３日くうのむあそぶの舞台なので念入りに位置決めする。これはすまいのプランニングと一緒。家族構成、日当たり具合、眺望、風向き、都合が良く一番快適なプランを練り設営する。

設営後、さっそくうどんを打つ。２Kgのうどんを前夜に仕込んできた。大人子供入り乱れて19人の分量。たいへんだ。ひたすら延ばす。nobuさんがうどん職人になりきる。

延ばしたら切る。ひたすら切る。気温が高いためか、切ったそばから打ち粉をまぶし伸ばさないとだんごになってしまう。WAだんなさんが間髪入れずうどんを伸ばす。無言のチームワーク。

半分（１Kg）は冷やしうどん。大根おろしと醤油だけ。讃岐「小縣家」のやりかただ。さっぱりとシンプルでうまい。残りは、焼きうどん。さっと炒めてすぐ食べる。初日のひるめしはあっという間に食い尽くされた。

昼食後。ふと横を見ると最年少少年二人。川を見つめる。無言の背中が大いに語っている。『ぼくらも川に行きたいなあ』

女性と子どもたちが歩いて行ける場内の温泉に行く。残った大人でよるめしの仕込み。ダッチオーブンの定番、トリの丸焼き。腹にパンとベーコン、ニンニクを炒めたものを詰める。焼き上がると鳥のうまみがパンに染み込みうまい。

鳥の本来のうまみとその出汁がジャガイモ、にんじん、とうもろこしに乗り移りうまい。特に何も味付けしていないにんじんがほっこりうまくなる。子どもたちもうまいうまいとにんじんを食う。にんじんが嫌いな大人は何故食えないのかと子供に詰め寄られる。逆転シーンが面白い。この夜は初参加S川さん持参のテネシーウィスキーで夜が更ける。

二日目朝、あゆめしと巨大卵焼き。１５個の卵を一気に卵焼きにしてゆく。miwaさんが直径４０cmのパエリアパンでもくもくとつくる。結果はばっちり。バームクーヘンのように年輪がはっきりとしたとてもおいしい卵焼き。あゆめしは撮影するのを忘れてしまった。まあまあのできかな。皆完食したのだからうまかったのだろう。

遅い午後。昼食。子どもたちも自分で食べるものは自分でつくるコロッケ。ままごとの砂だんごではなく本物の食い物だ。皆真剣。コーン、エビ、カニ、かぼちゃ、それぞれ好きなものを入れて丸める。ひとりあたり３個もつくって揚げカタの私に持ってくる。ホントにこんな量を食べられるのか？と思いながら揚げるが、全部うまいうまいと食い尽くす。たいしたもんだ。冷めてもうまいコロッケをパンにはさみ、大人はゆっくり。遅い午後がのんびりと過ぎてゆく。

食後のはらごなし。S川さんがすいかを持ってきてくれた。すいか割り。子供もおとなも笑いの渦。はじめは新聞紙や段ボールでつくった棒でふざけ半分。いくら叩いても割れない。一通り済んだところで、うどん延ばし用の麺棒をおもむろに差し出す。がぜん、本気モード。すいかはぼこぼこ。２個ともぱっくり口を開けたところでお開き。すいかをくう。

夜は、BBQとパエリア。大人みんなで手分けして食材を揃えてゆく。あらかじめ切り冷凍持参した食材をBBQグリルで焼く。それらをパエリアパンにのせてゆく。が、パエリアパン40cm、米７合はなかなか炊けなかった。１時間半ほど。その間、BBQを食い尽くしてゆく。腹が少し満たされたところで、パエリア完成。食い疲れ、子どもたちもすっかり寝付く。呑みモードに入る。怪談話を始めたところで、気がつくと丑三つ時。あわてて終了。

最終日朝食。残った野菜、肉を中華鍋で炒め出汁を取り、塩ラーメンでしめる。午前１１：００。撤収。怪我も事故もなく無事終了。敷地内の温泉でゆっくり疲れをとり帰路につく。天気予報は全くはずれ、楽しい三日間を満喫した。