■ 怪しい二人旅

週末、春呼（はるこ）と二人旅に出た。目的地は神奈川県藤野町のアート収穫祭。お盆、神奈川のはずれに遊びに行ったキャンプ場脇の温泉にポスターが貼ってあったらしい。同行のnobuさんが見つけていた。nobuさんは家族で行くという。それならばと春呼との二人旅を決行した。春呼は車酔いはしない。遠くは、屋久島まで車で行ったことがある。途中下車、休憩はしたものの、葉山から鹿児島まで約1400km。人間でもまいりそうな距離だ。春呼は酔うこともなく元気に屋久島の山を登った。帰りはさすがに人間がへたり、九州から東京までフェリーで帰ったのだった。

今までの旅ではワゴン車の荷台でケージに納まってきた。今回は二人旅。せっかくなので助手席に座らせた。うれしいのか、見つめてくる。

たまに停車すると、まわりを伺う。ケージの中からよりは状況がよく見えるらしく景色を楽しんでいるようだ。動き出すと助手席にフセをする。もう８歳。むやみに動き回ったり無茶をしない。

アート収穫祭会場はキャンプ場。nobuさん御家族とkatoさん家族と夜の宴。山に囲まれているためか、夜更けまで続くライブがよく聞こえる。怪しいアーティストと怪しい音楽。私はkatoさんが持ってきた酒屋の前掛けをして餃子を焼く。いっそう怪しくなる。

ライブのかぶりつき。音がうるさいのか、何か不安なのか。ときどきリードを持つMRちゃんや私の顔をのぞき込む。一体人間は何をやっているんだか...。とでも思っているのか。

そうそう。宴のダイニングテーブルにとっても怪しい甲虫が舞い込む。体長10mmほど。カブトムシのような一本の長いツノを持ち、頭にも５〜６本のツノ。とても怪しい。（この件については、こる。さんからのコメントを待ちたいです。）不思議な生き物。

お盆に行った時から、まだ２週間ほどしか経っていないが、とっても過ごしやすくなっていた。木陰の林間キャンプ場ということもあろうが、秋の気配がひしひしと。これからが、野営にもっとも良い季節。春呼との思い出ももう少しふやしたいなあ。