■ 葉山１３年目。はじめての祭り

特別に祭り好きではない。そのためか、今年葉山に住み始めて１３年目。はじめてお祭りの手伝いをした。先月、町内会長さんが私の親に祭りの手伝いをお願いにきたそうだ。昨年手伝ったらしく、今年は辞退したという。それならばと私が手伝いをと申し出た。いろいろ思うところがありはじめて参加表明した。

以前から、「町になじもうと思ったら御輿を担ぐことだよ」と言われていた。そうはいうものの葉山は都会にありがちな適度な距離感、ベタベタしない人付き合いが心地よかった。貸し出された祭りのはっぴを羽織り少し早めに家を出て集合場所に向かう。途中、近所のIwataさんが声を掛けてきた。私の父と同じくらいの地元のかた。「似合うよ！」「はじめてお手伝いします。宜しくお願いします。」と私。Iwataさんは記録写真の係だという。すれ違う子供に「お帰りなさい」と声を掛ける。近所のコミュニティは大切だなあとしみじみ感じる。

15:30から子供御輿が始まる。私は子供会の御輿の付き添いを買って出た。気性が荒いと有名な真名瀬。大人の御輿にはちょいと気後れして子供御輿に参戦。なんだかんだ言っても子供は子供。大人がよってたかって見守っていかないといけない。隣人が誰かわからない都会的なコミュニティはそろそろ終わるだろう。しっかり近所と協力し合って生活していく意味と価値を今一度考えさせられる。祭りはいいチャンスだと感じた。

約２時間、子供御輿に同行する。見ていると積極的に御輿を担いでいるのは女の子。力と元気が有り余っている男の子は無駄に走り回っている。男はつくづく...だなあと。走り回っていた男の子が私の足を踏んだ。「すいません！足を踏んでしまいました！」と男の子。よしよし。なかなかちゃんとしているじゃないかとほほえむ。いろんな事件があるけれど、まだまだすてたもんじゃなさそうだ。

18:00。子供会の係が済んだところでお役ご免。シャワーを浴びて森戸神社に。気のせいか今年は例年以上に出店が多い。目に止まったのは、「イカプレス」。ひとつひとつ小さなボウルでネタを混ぜ合わせプレス機で焼いていく。一気に大きな鉄板で焼いていくのではなくひとつずつ丁寧に仕上げていく。気に入ったので笑味。まわりがしっかり焼けていて中はとろとろ。まるで美味しい大きなたこ焼き。の替わりにイカが入っている感じ。私は好き。

いろんなお好み焼きの店が出ていた。広島風、大阪焼き、そして横須賀風お好み焼き。好奇心が働き横須賀風を笑味。見た感じ広島焼きの上にベーコンが乗っているだけ。しかし、実際に口にしてみるとパンケーキとベーコンの模様。テキ屋のお兄さんも洋風でまとめているように不思議な洋風お好み焼きだった。面白い味。

今日は、宵宮。明日が本宮。ガタイが大きい私は真名瀬の大人御輿も担げと勧められるが笑ってお断りした。しかし、来年は担いでみようかなと思ってしまった。そう思わせたのはなんだろうか。その理由はわからないが関わり合う地域に住むという意味と責任を感じたからなのかもしれない。なかなか良い町だと感慨にふけっている。