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無事にオープンハウス終了しました。ご来場頂いた方、建て主さま、ありがとうございました。とても充実した二日間になりました。

12/9(土)は予定通り二組のお客様がいらっしゃいました。

ひとりは自作派真空管アンプ&薪ストーブMLの方。2件のオープンハウスを見学頂いたあと、我が家にお招きして、薪ストーブの使い方と我が家の真空管アンプ&アルティックA7を楽しんでもらいました。もっと、時間に余裕があるといろいろな話ができたのですが、午前中いっぱいの時間割りでしたので、次の機会にもっと突っ込んだ話をしましょうということでお別れしました。小室等風のダンディな先輩でした。私も穏やかに年を重ねていきたいと思いました。

午後は、成幸建設で設計施工の予定のお客様。30年ほど前に建て売りを購入したのですが、老朽化したのと自分らしいすまいを求めて建て替えを予定されているとのことでした。奥様が私と同じ道産子(札幌だったでしょうか?)なのですが、昔、石炭ストーブ、薪ストーブで嫌な経験があるとのことで、昔話に花が咲きました。私の場合は石炭ストーブで育ったので、今でも家の中に裸火があると落ち着きます。しかし、それらで嫌な思いをした方はそれらにあまり良い反応をしないようです。人それぞれですので、それは当たり前のことだと思います。今回の葉山2件はオール電化ですので、コンロからは火が出ません。ですので、お子さんに火事の怖さを教える意味で囲炉裏のまわりに「火の用心」という習字の半紙を張っておくことや、薪ストーブで裸火の本当の怖さ&熱さを知ってもらいたいと思って葉山の2件は設計しました。

12/10(日)は、午前三組。午後五組+当社で設計済みの建て主二組。多くの方にご覧いただきました。

午前の部。

土地探しからで新築をご希望の方。初対面でした。五ヶ月の女の子を連れてご来場。赤い糸で結ばれた土地に出会い自分らしいすまいに新しい歴史を刻んでいけることをお祈りしています。我が家は10年目ですが、既に先立った3匹の猫の歴史、今いる4代目猫の寅路朗、バーニーズの春呼、そして2ヶ月目の乳児の歴史が進行しています。この10年いろいろなことがありましたが、この爪痕は「ヒロシ」だな。あれは「たけし」だな。ああ、「なっちゃん」は生後2ヶ月ほどで逝ってしまった...。と思い出いっぱいです。中古住宅を購入されて住みこなしていく方法もありますが、新築から家族の歴史を刻んでいくことはかけがえのない時間の刻印となり、家全体が「岸辺のアルバム」です。(<ふるっ!)

二組目は葉山のご夫婦。私が設計した「葉山。木。風・海・空の家」の近所にお住まいの方でした。OZONEで3年前に購入された中古物件の耐震診断をされた後、耐震工事業者を探して成幸建設のホームページに行き当たり今回のオープンハウスを知ったとのこと。きっかけはどうあれ、このサイトをご覧になり「葉山。木。風・海・空の家」は当社で設計したことを知り「出会いは大切にしたいですね」とメールをいただきました。オープンハウスでは、中古物件の改修についてお話しを伺い、保存した方が良い価値のあるすまい(たとえば古民家とか)であれば改修もお勧めしますが、そうでない場合はお金がもったいないので建て替えをお勧めしますとお話ししました。その後、お昼に現地を見させてもらうとなんとびっくり。故アントニン・レーモンドのディテールに酷似。「これは保存しましょう!」と真顔で言うと「佐山さん、やだ〜〜!」とこれまた道産子函館の奥様。とにかくいろいろびっくり。3年前、私が設計監理で通ったすぐそばにレーモンドの作品があったなんて。オープンハウスが終わり家に帰り、早速レーモンド関係の書籍をひっくり返してもそこの痕跡はない模様。もしかして、弟子の作品かもしれません。しかし、保存する価値は存分にあると思います。時間があったらレーモンド設計事務所に確認しにいきたいと思っています。ちなみに私はレーモンドが設計した軽井沢の教会は大好きな建築のひとつです。

三組目は、東京都からご来場いただきました。3ヶ月ほど前、このブログを見てメールをいただき我が家「葉山。木・風・猫の家」にご案内していました。お子さんがやはりアレルギー反応が出るので自然系のすまいを建てたいとのことでした。かわいいおねえちゃんとおとうとくんの二人兄弟。今日3ヶ月ぶりに逢ったら「さやまさ〜〜ん!」と呼んでもらいとても嬉しかったです。希望建築地は茅ヶ崎。「茅ヶ崎。木・風・大黒柱のある家」と「茅ヶ崎。木・風・あお空のある家」のすぐそばで土地を探しておられます。ご主人は都内まで通われているのですが、同じ会社に葉山に住んでいる人がいるとのことだったので、葉山まで希望地を広げてもいいかなあとつぶやいておられたので、今日、葉山も探しますか?と訪ねたところ、良い感じの物件が出たらファックスしてくださいとのことでした。今となっては、茅ヶ崎も葉山も土地の値段が同じになってきています。昨年までは正直、葉山の方が安かったです。2年くらい前は葉山でも60万/坪がいいところだったのですが、いまは90万/坪〜120万/坪になっています。都内のプチバブルが葉山の土地の値段を上げているようです。12/20の新月伐採にも参加頂く予定です。

午後。

一組目。今年の初め(昨年だったかなあ...たしか薪ストーブが稼働している冬でした)、このブログを見て頂きメールをいただいたお客様です。当時、葉山で土地を購入されて、さあ!計画開始!というプロジェクトでした。意気揚々と船出したのですが、不動産屋さんに前の空き地はいまのところ何の計画もありませんと言われて契約していた土地なのに、私に設計依頼をした直後、その前の土地に4階建ての中層建築が建つことが判明しました。私が調べたのではなく、お客様が勘を働かせて調べたところ、不動産屋の言うことはまったくのうそであり、当初から中層建築が建つことは周知の了解だったのです。それを知った建て主は土地を契約したあとなのですが、契約解除の抗議を仲介した不動産屋に希望しました。私はお客様の用心棒としてその仲介業者とお客様の抗議の場に立ち会い、無事に契約解除をすることができました。お客様は怒り心頭でした。そりゃそうです。決まっている中層建築が知らされていれば最初から契約しなかったでしょう。それを隠して、売ってしまいたい不動産業者の魂胆がみえみえだったのですから。それから、そのすぐ近くに分譲するような気配がしたのでお客様が問い合わせたところ、やはりそのようでそこに予約申し込みを入れたのですが、建築条件付きのその土地は中層建築が出来上がるまで、動きが悪いらしくいまだになんの進展もしていません。今春の話の通りで売り出すことであれば良いのですが、来年になって100万/坪以上でしか売りません!となったらその家族は途方に暮れてしまいます。なんのためにそれまで待っていたのか...。建て主の用心棒として私にできることは、今のところ見つかりません。がつん!と建築条件を付けている業者に言いたいけれど、それがお客様のために良いことなのか答えが私の中でいまだに見つかっていません。しかし、諸事情で来年中に工事をする予定なので12/23の新月伐採には参加いただく予定です。

二組目。「今日はオープンハウスにお越しいただきありがとうございました。」と別れたあと、車を駐めていたところに行くとご主人がタバコを吸っていました。「最近はたばこすいが肩身せまいですねえ。」と私も火をつけました。「ところで、今日はどういうきっかけでいらっしゃいました?」と何気なくお聞きすると、実は...「横浜。木・風・Jウォークのある家」の建て主さんから佐山さんのお話お聞きしておりましてメールしましたとのことでした。私はとても嬉しかったです。私が手がけたお客さんの評判で新しいお客様が増えることは、一番嬉しいことであります。なぜならば、佐山チームがやった仕事はまちがいなかった!と言ってもらえることですから。これ以上、すまいづくりの用心棒として最高のご褒美はありません。このお客様も、土地探しからとのこと。成幸建設は工事部隊ですけれど、不動産部隊が親会社にあります。社長の宮原さんに聞くと、藤沢〜葉山近辺のみならず横浜一帯まで探しますよ!との心強い言葉をいただきましたので、横浜北部でも土地探しをぐりぐりやろうと思っています。

三組目。成幸建設さんですでに工事が始まっている葉山のお客様でした。私は初めてお会いして、「ああ。このお客様は成幸建設さんで設計施工が望ましいお客様だなあ。」と思いました。お客様が設計者なのです。設計者は(特に私は)ライフスタイルを提案する職業なんです。こんな住まい方をしたいとか、あんな素材を使ってみたいとか...。その信念がしっかりある場合はそれを設計施工の会社にぶつけてお客様が組み立てていくのが良いと思います。そういうお客様は成幸建設のような裏表のないすばらしい工務店に頼めば、望み通りのすばらしいすまいができると思います。しかし、自分たちが考えている(あるいは知っている)ままのすまいで良いのか?もっとそれ以上にすばらしい歴史がきざめる可能性があるのではないかと考えておられるお客様は、土地探しから私たちのような設計事務所を用心棒として雇う方がベターかと思います。なぜなら、儲けようとして「赤子の手をひねる」建設業者はたくさんます。こわいですよ。すまい手の利益よりも会社の利益優先で進めていきますから。設計料の工事費10%〜13%は保険と考えることもできます。私たちは葉山から逃げも隠れもしません。一生のお付き合いをしていく覚悟はできています。

15:00過ぎからは、私の設計した建て主のオフ会でした。静岡で設計した「浅羽町。木・風・ピロティのある家」の建て主が葉山まで来てくれました。私のうちはいつでもオープンハウスをやっているのでいつでも来てくださいと言ってくださいました。次に「横浜。木・風・Jウォークのある家」の建て主も来てくれました。ある病院で診断を受けるためにこのすまいで使っているワックスと塗料の実物を持って行くとすばらしいと言われたようです。その時に『さやまさあああん。ありがとう!と心の中で叫びました!』と言ってくれてとても嬉しかったです。それは京都トミヤマのエコワックスと外部塗料のシッケンズです。次は、現在御殿場で計画中断中の方。あまり工務店としては姿勢の良くない建築条件を付けていた土地を購入する予定でした、しかし、その悪態ブリに建て主はもちろん私もNGを出し契約破棄に至りました。めでたしめでたし。最後の一組は私の事務所すぐそばの土地を即断し、これから計画が始まるご夫婦。実は15:00からのメンバーは昔からの犬つながりの友人達でした。聞き伝えで話が曲がっているかもしれませんが、世田谷に住む彼女、『設計事務所にすまいをお願いするの』と言うと『へえ、先生入れるんだ!デザインしてもらうのね。高いんでしょう?』と言われるようです。するとすかざず『いや〜、友人に建築家がいてねっ☆。土地探しから用心棒としてアドバイスしてくれるのよ♪』というらしいです。うれしいですね。12/20の新月伐採にも参加頂く予定です。なんやかんやでわいわい言いながらみんなで2件のすまいを堪能して頂きました。

案内を全て終え、堀内の現場に戻ると灯りがついていました。しばし、その美しい夜景に見とれたあと、中に入ると建て主御家族がいらっしゃいました。今日のオープンハウスのお礼とその様子をお話しすると「佐山さんを通じて、建て主の輪ができると良いわねえ。」とおっしゃっていただきました。嬉しいお言葉をかみしめながら、引き渡しの手続きや引っ越し後のすまい方などを簡単にお話をして現場を去りました。


どの来場者もそれぞれのテーマ(悩み)を抱えておられるようでした。葉山2件のオープンハウスで答えを得るきっかけができましたでしょうか。地球にローインパクトで「夏涼しく。冬暖かいすまい」2件の根本的なコンセプトです。加えて葉山らしい街並みを意識的に造り上げていく思想をご理解頂けましたでしょうか。私はデザインをすることが職能だと思っておりません。そこにすまう御家族が幸せになり、街が伝統的に持っている美しさを再認識し、地球環境維持再生に一件のすまいが貢献する。それを試行錯誤するのが私の職能だと思っております。

▼ コメント(2)

佐山さん

オープンハウス、ありがとうございます。木の香りいっぱいの建物には、さわやかな海風。町並みにとけこむ外観。やっぱり住宅は町並みですね。はめ板のたたずまいがすてきでした。そこに住まわれるご家族の幸せが目に浮かびます。
また、ゆっくりお話できたらありがたいです。
貴重なお時間をいただきありがとうございました。

大沢さん、ご来場頂きありがとうございました。
もう少し時間があれば、良かったですね。
そのうち、エコブリケットの使用感を書きますね。

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