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虎視眈々と狙っていたひょうたんスピーカーのバージョンアップを目論む。玉(SPユニット)の入れ替えとターミナルの取り付け。それと取り外した玉の新規ひょうたん挿入。一気にできるか一日で。まずは、バナー中央にある木(もく)のコーンのやつ。スピード感あふれるフルレンジ8cm(DCU-F101W)。というちまたに惹かれいつしか入手していた。今までも同じフルレンジ8cm(SA/F80AMG)を入れていてそれは満足していた。BGMとして使う場合、音の広がりと実態感はすぐれていた。音源を感じさせないひょうたんSPに低音もリアルに表現するので居間や打ち合わせ場所など、どこでも主役になっていた。マグネシウムコーンからウッドコーンのフルレンジにしてどう変わるのだろうか。楽しみだ。

同じ呼び径8cmのフルレンジだが、マグネシウムコーンよりウッドコーンの径がやや大きかった。あの手この手で径を調整する。簡単にはいかない。ひょうたんの皮はそれぞれ個性があり薄かったり厚かったりする。それにスピーカーを固定するタッピングビスをねじ込むのだ。一工夫いる。私はビス穴の裏当てに合板を使っている。合板を適当な大きさに切ってキリで下穴を開け木工ボンドで裏打ちする。これで表からスピーカーを固定するためにビスを揉み込んでもがっちりひょうたんと一体化するのだ。この裏打ち合板を取り付けし直さなくてはならない。音が聞きたいというはやる気持ちを抑えながら、木工ボンドをたっぷりのせてひょうたんに固定する。音出しは明日以降か。

▼合板片で裏打ちする

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▼ターミナルも新調

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仕事を終えたときに音を浴びるのはA7。これはこれでたまらない。最近追い込みがうまくいってきたのか大きな音を出しても俄然心地よい。カートリッジをSUMIKOのBluePointSpecial EVOに更新し、ケーブルをベルデンの白黒ガラガラヘビ(8470)に更新し、A7のホーンの上に砂を置き、A7本体を内振りにした。これらの相乗効果がかなり効いているのだろう。とにかく良くなった。今まで聴こえていなかった音が聴こえだした。しかし、A7は一日のうちで長くて1時間ほど。それ以外は、ひょうたんSPか、アルティック409Bなのだ。一日の大半をやってくれるひょうたんの質は高くなくてはならない。その質とは、うるさくなく・聞きに行くと応えてくれるしっかりとした音だ。なかなかそんなSPはない。バージョンアップするウッドコーンはどういうことになるのか。楽しみで仕方がない。


●2008.04.04(金)

今週までに合い見積もりの質疑があれば出すようにと伝えておいた。1社からは応答あるが他の2社からはない。心配になる。その応答のない2社のうちの1社との初顔合わせ時「佐山さんのHPを観て『肩の力が抜けた良い建築を造っていますね』」と言われた。同時期私がこの先どういう方向を向いて設計活動をしていけばいいのか考えていた。とんがるのか。ゆるく痛くないデザインをするのか。肩の力を抜くというのは、等身大。そか。釣りに行き、音楽を楽しみ、食べることに一喜一憂し、生活そのものを楽しむことをベースに生きていくことを優先しそのさきにデザインがあるということをそのままやればいいのか...。しかし、もっともっとと考えると迷う。もっと生活を見つめていくことで突き抜ければいいのか。難しい。

●2008.04.05(土)

午前中。今月末引き渡しの現場打ち合わせ。最終コーナー。出会ったのは2005年。土地探しからのお付き合い。3年越し。やっと着地することに安堵。良いすまいになりそう。午後。宇都宮。明るいうちに計画地候補を見たい。夜の酒の肴に是非とも。一泊する予定のそのホテル。ネット噂によるとそこのお母ちゃんが名物と。新幹線もとまるその駅前の8階建てのホテル。裏でそのおばちゃんに遭遇した。土のついた大根片手に私を見てびっくりしお客とわかると愛想を振りまくこともなく「あっち!」と。ダメ親父の漫画のおかあさあんそのもの。夜更けまで建て主候補と意気投合。実験的な世に問う建築を造ってください!とエールをもらったことだけ覚えている。あとは前後不覚。

●2008.04.06(日)

宇都宮。計画地として候補に挙がっている物件を案内してもらう。4〜5物件ほど。第一候補に挙がっている場所は昨日おさえておいた。午前中。物件移動ごとにコンビニへ。私も建て主候補者も呑み助の性。トイレと仲がよい。ひととおりチェックし、第一候補の現場へ。天気の良い昼下がり。現場前の道路をはさんで前にある公園でご一行様ひなたぼっこ。私はカメラ片手に周辺1Kmくらいをてくてく散歩。その筋の人がいないかをみきわめて、頭は計画開始。指し値を伝え帰路につく。

●2008.04.07(月)

4回しかお会いしたことのない宇都宮Mさんとの楽しい宴があとをひいているのか俄然のらない。粛々とワークをこなし早々に地下に潜る。Mさんからもらったトニー・ウィリアムスのプロデュースアルバムを聴く。このLP。私は知らなかった。トニー・ウィリアムス好きというので私にくれたのだがなかなか良い。トニー・ウィリアムスのロックものはまるでだめ。しかしそのLP中のロニー・モントローズとやった田園コロシアムのライブはなまらよい。しっかり1枚LPを堪能。

●2008.04.08(火)

都内へ。余裕を持って出かけるが時間ちょうどに東京ドーム。高速を降り、都内を巡航すると道行く人の傘が折れ曲がっている。嵐だ。2010年春にオープンするプロジェクト。今私に求められているのはディレクション業務。いわば「具体屋」。思惑が錯綜するそれぞれの思いのつまったイメージ優先の目論見を商業施設として立ち上げる。必要なスタッフィングをし、スケジュールを刻み、全体の予算を概算し、事業として成立するかどうかを検証する。NGが出ればOKの企画案にごりごり変えていく。そして事業として成立させる。これもまたやっただけ成果があがる仕事で面白い。


●2008.04.09(水)

合い見積もり中のすまい。質疑回答の資料をとりまとめる。3社中2社からは質疑がない。質疑が無くても回答書を送った方が良いだろうか。かる〜く思案。相手の出方を待つことに。以前、合い見積もり(競争入札)でお願いした工務店から「質疑を送ってもその場ですぐに回答があるからもう送る気にならなかった」と言われたことがある。質疑を送る方は他社からの質疑内容も欲しがっているのだ。なので、今回はきっちり3社から質疑が出た内容を一斉回覧しようと考えていた。でも。だ。

●2008.04.10(木)

考えていても仕方がない。ひょうたんSPに手を入れた。氷雨。3/31に薪ストーブの焚き終わりを決め込んだが焚きたいくらいに寒い。3層吹き抜けの我が家は3階は諸事情の熱が上がっていきそれほど寒くない。LDK3階なのでなんとかしのぐ。しかし、1階に降りると温度差が10度くらいあるだろう。この経験が明日へのすまいのデザインに生きてくる。明日は昼から晴れるという。もう薪ストーブの出番はないだろうな。

▼ コメント(2)

Mです。先日は宇都宮まで来ていただいてありがとうございました。とても楽しい宴でした(おぼろげな記憶の中で)。今度葉山へお伺いするときを楽しみにしています。
トニーのLPはお貸ししたつもりなんですが(無期限ですが)念のため。

Mさん、こんにちわ。
トニーWのソロアルバムはハズレが多いというのが正直なところですが、あれはなかなかですね。
よいアルバムを紹介してくれました。
次回までお貸しくださいませ〜。

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