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2011年3月11日14:46頃、マグニチュード 9.0 を記録する地震が東北地方太平洋沖で発生しました。この地震を契機にいろいろなことを考えさせられています。プレート運動に伴う地震は、大きな津波を発生させること、余震が長く続くこと(昨夜の4/7 23:32頃にも宮城沖でM7.4の余震があり、葉山でもグラグラ来ました)、広範囲で液状化がみられたこと、などなどを目の当たりにしました。特に液状化現象は、震源地から遠い千葉の浦安や北関東の内陸部、横浜などまで広範囲で観測されています。

建築設計に携わるものとして、やはりすくなくとも本拠地である神奈川県、神奈川県東部、三浦半島、逗子葉山の近隣地盤の状況を把握しておかなければならないと感じました。整理されている文献を探したところ「海から生まれた神奈川 ー伊豆・小笠原弧の形成と活断層ー」(1999年 神奈川県生命の星・地球博物館 横須賀市自然・人文博物館 発行)という書籍に出会いました。内容は専門的であり、一般生活者にはなじみづらいものですが、貴重な情報が詰まっております。なかでも、最終項目の「8.地震の影響 ー地盤の建築物への影響ー」という内容は広く神奈川県の一般生活者に知っておいてもらいたい内容と感じました。

現在の土地売買価格は、路線価や地域イメージ、駅からの距離などで決められていることが多いのですが、過去の災害状況からの視点で見ますと必ずしも安全な場所と価格は一致していないのが実情のようです。もうすでに神奈川県に居を構えている人、これから住もうとされている方へ。神奈川の過去の災害を知り、地域性とその特徴を知ることはとても大切なことだと思います。『自分の財産は自分で管理する』そんな視点で、読んでいただけたらまとめられている内容も、より身近に理解できるのではないでしょうか。


追記:2011.0414 佐山

「海から生まれた神奈川 ー伊豆・小笠原弧の形成と活断層ー」(1999年 神奈川県生命の星・地球博物館 横須賀市自然・人文博物館 発行)の転載許可がおりませんでしたので転載はおこないません。
しかし、神奈川県民であれば是非一読しておいた方が良いかと思います。図書館に行けば閲覧可能です。葉山図書館では、地域情報コーナーにありました。





▼ コメント(7)

大変参考になります。助かります。
資料作成に利用させていただいていいですか?
湯河原でも色々な言い伝えがあります。湯河原駅まで津波が来たとか。
言い伝えられているにもかかわらず、それに乗っ取った町作りがなされていない現実を感じています。
考えさせられます。

OKです!
でも当局から削除命令が出たらNGです!

こんにちは(^^)
引っ越す前にこういった本など探してました。
こちらもとても参考になります。
掲載許可がおりましたら、
ぜひこちらもリンクさせていただければと思います。。。

了解です!

りんさん、hiromiさん、
とても残念なのですが、転載許可おりませんでした。
よろしくお願いします。

そうでしたか・・残念です。
でもsayamaさんの奮闘本当に感謝いたします。
sayamaさんのおかげで、震災の体験や
「海から生まれた神奈川」という本があること知りました。
横須賀図書館で探してみます。
これからも、こちらのブログ拝見させていただきますね(^^)

hiromiさん
ありがとうございます。
もう少し、私ができることを探してみます!

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