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東日本大震災から1ヶ月が過ぎようやく少し平常心を取り戻しつつある現在です。それでも、毎日起こる余震に神経が過敏になっているのが正直なところです。そろそろ来るぞと言われている「南関東直下地震」などもろもろの予測が脳裏をよぎり「いよいよ来たか!」と余震が起こるたびに身構えてしまいます。また、今回の震災では原発事故が言いようのないげんなりとした重い空気をつくっています。精神的にやるせない感じです。それでも、東北・北関東の被災地よりは、まだ全くもって平常であり、なんとか日本の力になれないものかと考えています。これは、実際に被災していないけれど現実的には結果的に天災の被害者であるために当事者として「私も力になりたい」と思わせているのだと思います。阪神淡路大震災のときの心境とは全く違います。

そんな今朝。ツイッターで「ここでつぶやいてもむずかしいと知りつつ、ワカメの種を手に入れたい。南三陸の漁師さんが「ロープ一本とワカメの種さえあれば自分たちで増やせる、今すぐにでも」と訴えています。ワカメの種ありませんか?」というテキストが飛び込んできました。それは、相棒の鈴木が「葉山から送れないのかな」というリツイートでした。『葉山でもワカメは盛んだ。何か力になれないか...。』 私はいてもたってもいられなくなり葉山漁協に行くことにしました。行って町民であることを説明し、「ワカメの種って買えますか?」と聞いてみました。「自分で育てるんですか?」と怪訝そうに聞かれました。「実はこの度の震災で...『ワカメの種さえあればがんばれるんだけど...』という情報が東北の被災地から届いたもので...」と話すと「そういうことなら!」といろいろ実情を聞くことができました。結局、葉山は三浦半島のとある漁協から種を購入する形で9月頃購入して春まで養殖している。かつ。その種は東北地方から来ている。ということがわかりました。いくつかの連絡先を教えてくれたのでそのメモを持って事務所に戻り相棒に報告しました。彼女は、ひょんなきっかけで「ふんばろう東日本支援プロジェクト」の事務方の支援をするようになっていたのです。現在、神奈川の三浦半島ではワカメの種は入手困難との情報を彼女に伝えました。

「ワカメの種」と検索すると徳島県立農林水産総合技術センターの「よくわかるワカメの種作りの方法」というサイトに出会いました。何故徳島なのかは私はピンと来ませんでしたが、岡山出身の彼女はピンと来たようです。神奈川でのワカメの種ネットワーク電話が行き詰まった後、おもむろに鳴門漁協に「ワカメの種ありますか?」と掛け合ったようです。すると「今日の徳島新聞にワカメ被災地支援の記事がありました」という声をひろうことが出来たようです。午後から、事務所を離れ打ち合わせで横浜へ行きました。打ち合わせ先のクライアントも海関係に明るく某品川のアクアスタジアムの館長をされている方でした。「ワカメの種って買えますかねえ?」と振りました。彼も養殖のしかたはよくわかっているようでしたが、具体的に種の仕入れ先はわからないようでした。思えば、その打ち合わせ場所からほど近いところに、以前設計させてもらったすまいの建て主遠藤英明さんが東京海洋大学の教授であることを思い出しました。帰りがけ寄ってみたところ、おりませんでしたが、事務所に戻って夜分に電話してみました。彼も「ワカメの種」のことには詳しくないけれど、大学で「東京海洋大学 産学地域連携機構」というのがあり、社会に広く門戸を開き質問を受け付けているのでそこにアクセスするのが良いというアドバイスをもらいました。今日のワカメの種探索はそこで終了となりましたが、とても有意義でした。

今日一日走ってみて。人と人はつながっていて、そのつながりは思いが通じれば大きな力になる可能性は大きいということを実感しました。私は趣味で海釣りをやっていますが、その趣味を通じて福島近隣の漁業者の力になれることがないかを考えています。そのことを東京海洋大学の遠藤先生に相談したら、とても興味深い返信が来ました。そのことは、次回の記事としたいと思います。自分でできることは、できるだけやっていきたいと思っています。ふんばろう東日本===!!





▼ コメント(5)

本日は打ち合わせ有難うございました。
ワカメの件ではお役に立てずすみませんでした。
我々、釣りという同じ趣味を通じて今回のようなお付き合いをさせて頂いておりますので、何か福島近隣の漁業者の力になれることがあればご一報ください。

自分もTwitterでワカメのツイートをRTしたものです。
気仙沼出身で親戚が漁業やってたりなので何か力になれないかと思ってます。
小さな行動がだんだん大きな輪になってくのを今回色々行動してみて感じてます。
何か進展があればご連絡します。

keivewさん、コメントありがとうございます。
遊漁チームで日頃迷惑をかけている職業漁業者にできることはないかを模索しています。
是非、力を貸してください。
ではっ!

さいとうさん、コメントありがとうございます。
ワカメの件は、可能な限りネットワークをたどっています。
東京海洋大学の先生からは、力になるとの心強い返信が来ています。
大きな力になるような気配濃厚です。
私は、鈴木(佐山)の後方支援ですが、影ながら「ふんばろう東日本プロジェクト」を応援しています。
是非、ふんばってください!

さいとうさま、わたしもRTで知りました。
いま、東京海洋大学の先生と、徳島の漁業関係のかたから協力できるという話しをきけました。
あとは被災地へつながればと思います。
よろしくお願いします。

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