このすまいは、2011年9月4日(日)19:00〜21:55 「ドリームハウス」(TV東京系列)で放映されます。設計の考え方、工事途中、できあがってからななどなど、赤裸々に放映される予定です。お時間がありましたら是非ご覧いただければ幸いです。(佐山 希人)
■ 概要
所在地/神奈川県三浦郡葉山町
主要用途/専用住宅
家族構成/大人二人+子供一人+ネコもひとり
■ 設計
佐山建築研究所
担当 佐山 希人 鈴木 香住
■ 施工
山洋工業 土橋 明
■ 工程
設計期間 2009年10月〜2010年12月
工事期間 2010年12月〜2011年6月
■ 設計後記
私は自分のすまいを設計して、工事途中に工務店が夜逃げして、その後助けてくれた別の工務店(このすまいを工事した山洋工業 土橋さん)と一緒につくったすまいにかれこれ15年住んでいる。私のすまいは2世帯住宅。台形の敷地目一杯親と離れて住みたいと考えたので、台形の端っこに箱をハの字に二つ建てて2階をブリッジでつなげるようにつくった。そのブリッジは子供が行き来して親世帯と私世帯のつなぎになって欲しいと設計した。そのブリッジは海に開いたメガホンのような形となっている。現在そこは私の仕事部屋。ここ10年以上その場所で仕事をしていて、海風と山風の恩恵を受け、真夏でも靴下をはかないと寒いくらい地球にローインパクトな空間になっている。
ここ5〜6年、その私の実経験を生かして「いえのつくやうは夏をむねとすべし」とのこした吉田兼好スタイルの具現化を徹底的に試みたいと常に考えている。それは冬の寒さは、太陽光のダイレクトゲイン(直接爇所得)と薪ストーブで化石エネルギーに頼らない住まい方を実践し効果を体感してきたので、夏場自然風を取り込んだ地球にローインパクトなすまいをつくりたいと考えていたからだ。そんなことを考えていたところ今回の建て主が私に設計依頼を打診してきた。エコロジー指向とのこと。ご主人。
もう一社別の設計事務所とのコンペだという。施主自ら実施するコンペだ。私は何の迷いもなく風の建築を目指した。葉山の夏は、昼間は海風、夜は山風。天候による風ではなく、海と山のエッジに位置する葉山特有の微風があるのだ。その特徴を積極的に活用したプランを提案した。小さな三つの箱を寄り添わせ微風をつかまえるメガホンを3箇所計画した。一騎打ちとなったそのプランは私の風の建築案に軍配が上がり長い長いお付き合いが始まることになった。
ドリームハウスのfacebookイベントのリンクからきました。
こんな熱いことをされていたとは・・・。
当日の放送、どうにか見られるようにしてみます!
コメントありがとう!
311当日。梁の上に乗っていた大工さんはすごく怖かったと言っていました。
葉山でも大きくゆっくり長く揺れましたからね。
たいへんご無沙汰しています、小田原の山崎です。
さきほど家族と昼ごはんのあとお茶してたら、TVで葉山の家づくりの話が始まりまして、シチュエーション的に佐山さんの領域っぽいゾなどと思ってたら、本当に佐山さんが登場するじゃないですか!
家族一同(相変わらずの3人)びっくりでした。
東京の放送(9/4)のことはまったく存じておらんかったのですが、うちは東京だけでなく静岡のTVもそこそこ受けられるので、静岡SBSでの10/4のドリームハウスの放送を、たまたま観ることができたのでした。
相変わらず、わくわくするような仕事をされているようでよかったです。I邸は、さわやかで過ごしやすそうなお宅ですね。
完成までのご苦労は相当なものだったようですが。
早いもので、佐山さんにお世話になった我が家は、もうすぐ8歳になりますが、地震や豪雨の影響も見られず元気です。今だに、我が家の柱梁を見るとウットリします(笑)。
そして我が家も夏場の昼間は箱根からおりてくるいい風が抜けていって、居室はエアコンいらずです。エアコンや扇風機より風の方が気持ちいいんですよね。
どうも、お久しぶりです。もう8年経ちますかねえ。早いものです。
それでも、無事でなによりです。
昨日10/1静岡放送でやってたんですね。
それは私も知りませんでした。
山崎さんのすまいをやっているときから、少しはデザイン的にシフトしていますが、根っこはあいかわらずです。
I邸も南足柄の山に木を切りに入ったりしましたが、予算的にあわずに断念しました。
そのまま東箱根の山の木を使っていれば、佐山は10年前と同じことをやってるなあと思う方がたくさんいたと思います。
放映されなかった、そんな裏話もたくさんあります。
山崎さんの時も同じですが、すまいづくりはドラマですからね。筋書きのない。
コメントありがとうございました。