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自然を大切にしながら釣りを楽しむ方法を伝えて行くことが大切だと考えるラパラ・ジャパンは、条例の定めていない地域ではキャッチ&リリースを推奨します。
...ラパラ・ジャパンWebSiteより


私の釣りは「キャッチ&塩焼き派」。釣った魚は美味しく食べて供養しようがモットー。私が好きなカヌーイスト野田知佑さんが命名した釣りスタイル。かれこれブランクも含めて40年くらいフィッシングがいつもそばにあった。北海道で育った頃の川釣り、上京以降東京湾の釣れない黒鯛、長野の渓流イワナ、葉山に定住してからの沖釣り真鯛、黒鯛のかかり釣り。すべてエサ釣り。釣った魚を食べたくて釣りに行く。でも釣れないので深みにはまっていく。なので、バスフィッシングやへらぶなをやる人の気が知れなかった。何故、食べないのだろう。野田知佑さんはバスもうまいぞとエッセイで書いている。勝手な人間のおあそびにつきあった魚君達は、「あ〜あ。良かった命拾いした!」と帰って行くのだろうか。

昨日ラジオで。マグロの漁獲量を2割減らすことがなんとか国際会議で決まったそうだ(おぼろげ)。しかしグリーンピースは2割でも足りない。いずれマグロは絶滅してしまうと抗議しているらしい。その漁獲高の9割は日本人が消費しているという。食べたいから釣る(採る)。その行為の根源は食物連鎖の頂点にいる人間の生きるエネルギー。マグロをエネルギー源としない人種からみたら「悪いこと」としか映らないのだろう。くじらもしかり。食文化の個性なんだけど。

ラパラのWebサイトとマグロのおかげで、私の人生の傍らにあった釣りを考えさせられた。本当にきちんと「キャッチ&塩焼き派」だっただろうか。すべてうまいうまいと食べただろうか。必要以上に、かつ、食べきれないほど釣らなかっただろうか。(これはあまり記憶にない...)食べてうまい魚だけを釣る、釣ることに価値ある魚だけ釣る、あるいは釣った魚の数を自慢したいだけではなかっただろうか。黒鯛を釣りに行き、どんなに立派なカワハギが釣れてもな〜んだとポイ。カワハギを釣りに行き、トラギスが釣れるとな〜んだとポイ。私の「キャッチ&塩焼き派」は都合の良い言い訳でしかなかったのではないか。食べて供養する。それはそれで大いに結構。しかし、食べない食べきれない食べたくない魚はきちんと丁寧にリリースすること。それも礼儀であることに気がついた。魚君達皆ぞんざいに扱わない。漁師ではないのだ。所詮ゲームにしかすぎない。

ここ1週間で、釣り人生始まって以来、5日連続で釣りをした。明日も時間があれば行く予定。エサ釣り一辺倒だったのが、エギングに始まってルアーに目覚めた。エサ釣りに比べて事前準備がいらない。時間があればタックルを持って行く。葉山に住んでいるのだから場所は傍らにいくらでもある。夜明け前から朝飯前まで3時間。夕方マズメ時2時間。時間があれば行った。この原動力になったのが、5日前早朝に行ったとあるマリーナでのスズキさんとの格闘。ルアー初心者の私がはじめて出会ったシーバス(スズキさん。フッコではなかったと思う)。マリーナの街路灯と桟橋でできた影の境目にルアーをひいたとたん。でっかいのが目の前でルアーをガバッ!っと食ってきたのだ。ドラグが出て行き、走られるも、なんとか引き寄せた。しかし、そんなデカイのが釣れると思っていなかったのでタモがない。エイやと抜きあげようとしたとたん2号ハリスがプッツン!ルアーごとオートリリース...。夜明け前の強烈な印象が脳裏に焼き付く。それで火がつき、毎朝4時にリベンジを企てるも、柳の下に二匹目のスズキさんはいないのである。これでルアーのおもしろさを知った。深みにはまり冒頭のRAPALAを知る。フィンランド発のライフスタイルは奥深いぞ。ブランドコンセプトが良い。アメリカ情報でないのも小気味よい。今朝はまったく魚の気配がないので、まわりに落ちているテグスをかたっぱしから拾った。鳥の足にテグスが絡まないため。良いことをすると釣果もあがるかなとちょっと。自分の遊び場がいつまでも続くようにと思う。遊びのスタイルもサスティナブル・スタイル。それも関わるみなでやらなくてはならない。


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▼ コメント(2)

キャッチ&リリース

以前、新聞で読んだ事が・・・・
「大型の魚を釣り上げ、尾を掴み腹に手を当て持ち上げて記念撮影をしてからリリース。その場合、腹部に加えられた圧力で魚の肝臓が圧迫され、そのダメージで放された後に魚は死ぬ確立が非常に高い。」

とは、ニジマス養殖業の方のコメントでした。

そうですか。
ダメージを与えないキャッチ&リリースも必要ですね。

でも、なんだか命をもてあそんでいるようできちんと食べて供養してあげたい気もするんですがね。

まあ、小さくこれからまだまだ可能性のある小さなやつはきちんとダメージを与えないようにリリースがいいのでしょう。

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