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09.09.09 ザ・ビートルズが生まれ変わりました。

ラジオAM1242で今日初めて知った。リマスタリングされて「より原音に近い音でCD化された」という。まだ、ビートルズで商売ができるのかと正直思った。
私が、ビートルズを知ったのは中学1年生。その頃、北海道の片田舎で「Let it be」がロングラン上映されていた。映画は見なかったが、その映画館の前を通ると必ず「エルピー、エルピー♪」と聞こえてきた。その映画館の前は、小学生の時に好きだった女の子の家。甘酸っぱさとほろ苦さが記憶に広がる。宣伝サイトの音を聞くと「カム トギャザー」のハイハットの音が少しシャッキリしてるかな。音はシャッキリしても記憶は漫然としていくばかり。

今日、サッカー日本代表のガーナ戦。3:3までは見ていたが、逆転シーンは所用で見ていなかった。そのシーンを知りたくて、ネットをチェック。ラジオをチェック。いかんせんそのシーンを再現するように伝えている媒体には出会わなかった。なのでもう一度TVニュースでチェック。おおお。稲本がしっかり落ち着いて決めているではないか。日韓共催の時のように「おれ!おれ!おれ!!」ってゴールしたあと騒ぐようなことはなかったけど、その時の映像が思い出された。もう、ずいぶん彼は辛酸をなめているんだろう。大人の稲本は頼りがいのある奴としてしっかりと記憶に残った。南アフリカでもきっちり大人でやってほしい。

稲本のゴールシーンを見たあと、もっと見たくてチャンネルを変えた。すると、SONGS。コブクロだ。そこで手が止まる。クリエイターとしてもがいていることは聞きかじっていた。商業音楽に身を置く以上周辺の思惑は彼等を売れる素材としてしか扱わない。それまでやってきたような曲作り&ストリートライブではないやり方にとまどっているとも。新しい曲はまずストリートライブでやって反応を見るというやり方を最近ではライブでやっているらしい。と。番組でやっていた。「蕾」のエピソードはコブクロの曲作りのスタンスをしっかり伝え、同じモノを創る人間として共感した。飾るのではなく人の顔色を見るのではなく「心のひだ」を描きだしていくのだ。ということ。彼等はストリートライブで雨が降ったらRCサクセションの「雨上がりの夜空に」をうたっていたらしい。2人がこの曲を歌うと、不思議と雨雲が消えていき、屋根のない場所でライブを行っていた彼らは何度も助けられたのだという。その忌野清志郎への思いを「サヨナラHIRO」という曲にしたためたのだと番組は終わった。なんとも良い余韻。私にとっても「雨上がりの夜空に」は特別な一曲。「雨上がりの夜空に」はナンの記録も創っていないが、しかしどっこいみんなの心に残っている。そんな心にしみいり記憶に残る建築を創りたいなあと。






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