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そろそろ夏至。6/21は太陽が出ている時間がもっとも長い日。ただし、最も早い日の出は6/14頃であり、遅い日の入りは6/28頃だというのは一昨年「今年も後半戦」でも書いた。太陽高度の季節感を利用し、冬は直射日光が建物の奥まで入り、夏はきちんと建物内に日差しが入らないように「庇の出」をデザインする。地球が持っている個性をうまく使ってエネルギー浪費をしない、あるいは全く使わずに過ごしやすい空間を保つ。その太陽の個性を理屈では理解できているが、改めて下の絵と解説文を読んで納得。なぜ、夏至が一年で一番暑い日にならないのかというのも少し理解。

上の写真は、2010年6月2日(水)4:05。日の出の予定時刻は、4:27ではあるが、もうすでに明るい。


以下は「AstroArts :: 星空ガイド」より引用

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夏至は太陽が天球上で最も北に位置する日です。北半球ではこの日に太陽の南中高度が最も高くなり、昼間が最も長く、夜が最も短い 日となります。

東京(北緯35度)の場合、夏至の日の太陽の南中高度は78°もあって、まるで頭の真上から照りつけているかような感 じとなります。冬至の時の太陽の南中高度は32°しかないので、その差は46°もあります。

太陽の南中高度の違いは、太陽の通り道である黄道が天の赤道に対して23.5度傾いていることによって起こるものです。これはいいかえれば地球の地軸が黄道面に対して23.5度傾いているということで、この傾きが四季の変化を生みだしているのです。

つまり、太陽高度が高くなる夏至を過ぎると熱い夏が訪れ、太陽高度が低くなる冬至を過ぎると寒い冬がやってくるという わけなのです。実際には太陽高度の変化と気温の変化にわずかなずれがありますが、これは地球を取り巻く大気が暖まりにくく、冷めにくい性質を持っているこ とによります。


●2010年5月24日(月)

6年前に引き渡しした葉山・野天風呂のある家。メンテナンスと増備の打ち合わせに行く。3階テラスにバスタブを持ち込みお天道様のもとで海を見ながらビール片手に風呂に入ろうという粋なデザイン。(粋狂とも...)そのテラスからさらに3階陸屋根にあがりパノラミックな楽しみ方をしたいという。建築法規的には問題ない。しかし、事故が心配なのである。ぐるり四方に手すりを巡らすのは無粋。ゆったりといすに座ってビール片手に海を眺めるとなると手すりの高さは6〜70cmくらいにとどめたい。陸屋根の四方1Mくらい内側に手すりをつけその外側には行かないように伝え、あとは自己責任でとお願いする。

●2010年5月25日(火)

昨夕まずめ待望の大サバが釣れた。待望というのは特別なサバだからだ。いろんな釣りのシーンでサバは大抵外道と扱われる。サバを専門にねらい釣るジャンルはない。しかし、おみやげと称し沖釣りではサバを釣らせることも多い。食べて美味しいからだ。今の時期、三浦半島のとあるところでルアーシーバスの外道として大サバが釣れてくる。50cm前後のそのサバは松輪サバとしてブランドにもなっている。今年初めての大サバ。塩で1時間、三杯酢で30分締めて、一晩寝かしておいた。ピンクの身はほどよく締まり甘みがあり、これはどんな刺身よりもうまいとうなった。

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●2010年5月26日(水)

現在、計画中のすまい。朝まずめに磯で偶然建て主と会う。すっかり日も昇り、帰り支度を終え、もろもろ雑談。商業地域+準防火地域の都市型立地。構造には気を遣う。3世帯が住み、ドラムを叩く、屋上で野菜を育てる、地盤が良くない...。もろもろを考慮すると補強CB造が浮かび上がる。いわゆるコンクリートブロックを主構造としたすまいだ。世帯間の音を気にせずすまうとなるとRC造、しかし重いし経済的負担も大きい。音楽をやるとなると木造では重装備となり、都市型立地では少々防火的に脆弱さが。屋上菜園は木造でもできるがメンテナンスフリーというわけにはいかない。それらの条件を縦横無尽に解決するのは補強CB造ではないかと考えていると。海っぺりでそんな話をしながら別れる。

●2010年5月27日(木)

自邸メンテナンスの材料を拾う。2階のベランダ。新築時は全体予算を抑えるためにSPFに塗装をしただけ。それで何年もつかも知りたかった。雨ざらしだった3階テラスのデッキ部分は7年目で交換した。朽ちて落ちそうだったから。その直下の今回改修部分は14年目でもなんとか落ちずにすんでいる。雨に当たる部分がほとんどないからだ。今回は材料をレッドシダーにグレードアップ。材料問屋に価格表をもらい、格安にネット販売している業者と比較しながら材料を拾う。6'から14'の長ものはそうそう価格に開きはないが、ネット販売では端物のまとめ買いという商品があり、かなり安いことがわかった。L=600の206を16本やL=1200の204を12本などのまとめ買い。ころび根太や手すり子にはちょうど良い。

●2010年5月28日(金)

朝一。自邸メンテナンスの打ち合わせ。すまいをつくるとき、そのときだけのつきあいと思い違いし、我々も含めて関係業者をさんざんこき使う(あるいは叩く)建て主がたま〜にいる。そんな建て主の場合、建物が完成するとそれっきりになる。それは建て主にとって大きな損出になるのを知らないのだろう。工事中は関係者とのつきあいがはじまったばかりで完成時から本当のつきあいがはじまると考えるのが良い。自邸の監督とも15年のつきあいだ。我が家のことは設計者の私よりも知っている部分もあり頼もしい。6/14から足場をかけることになる。

●2010年5月29日(土)

平塚へ。現場も終盤にさしかかる。シナ合板の素地仕上げはきれいに納まっている。かつてシックハウスという言葉もなかった頃、シナ合板の素地仕上げは使わなかった。なぜなら、新築あるいは新車のにおいがしたからである。いわゆる接着剤のにおいだ。最近では、そのにおいが化学部質過敏症や呼吸器に悪さするということで合板系もかなり健康的になってきた。ということで、針葉樹合板系素地では「あらあらしすぎて山小屋系」、左官系も冷たいし、コストも良い感じでほんのり色気も欲しい。。のでシナ合板の素地仕上げとした。これはもう、担当する大工さんの性格が正確にでる緊張する仕上げだ。プロの左官屋さんがきちっと平滑に仕上げられることを信条とするように、大工さんもこのシナ素地仕上げをピシッとできるようになれば本物だろう。ということを感じさせるくらいに良い感じだった。

●2010年5月30日(日)

最近、メーリングリストの働きが悪い。各プロジェクトごとに関係者だけのMLをつくり、プロジェクト進行のサポートをさせている。2週間ほど前に修正プランを送付し、その内容で進めても良いかどうか可否を返信してもらうことになっていた。1週間ほどが過ぎ、気になっていたが待つことにしていた。そして2週間を迎えようとしていた昨日電話。「ML届いていますか?一週間ほど前にそのまま進めてくださいとMLに返信しておきました」。奥さんには配信されていたのでこちらにも配信されていると思っていたようだ。よりによって、私にも鈴木にも配信されていなかった。

●2010年5月31日(月)

大きな理由はないが、「遺言書キット」なるものが私の手元に転がっている。しばらく、封も切られずに放置されていた。何かのついでに封を開けてみた。いろいろと遺言について初心者向けに書かれていた。若いうちから遺言を残しておく方が何かと良いらしい。たとえば、子供がいない夫婦世帯の場合、どちらかが他界すると財産は残った配偶者だけではなく、親戚縁者にも財産が分配されてしまうので要注意とか。子供のいる人は、子供への思いなども書き添えておくと良いとか。いろいろ参考になる。



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