090606_h.jpg

●2009.05.07(木) アスベストが気になる

2009.04.24の現場調査前、所轄の行政にアスベストの扱いについてヒアリングしていた。仮に今回の現場からアスベストが検出された場合の指導についての事前調査である。結果。アスベストが確認できた場合は、「撤去する」「表面を固化する」「隠蔽する」のどれかを選択するようにとのこと。費用と精神衛生上の問題は反比例するだろう。行政で案内しているアスベスト検査会社の一覧をファクスしてもらう。その中から、ある検査会社を選び問い合わせ。GWを挟むので、最短でも5/8頃に速報が出せるだろうということだった。予算に影響する大きな関心事だったので、速報予定の一日前ではあるが電話を入れる。「専用特殊顕微鏡で見る限り混入していないようです。別の試験もしてみますので明日連絡入れます」 その数時間後、「混入は検出できませんでした」と連絡。形にならないものに予算がとられないことがはっきりしほっとする。


●2009.05.10(日) 16:00〜19:00 依頼者と第1回目の打ち合わせ

本プロジェクトを紹介してくれたTさんも含めて、依頼者加納さんご夫婦と初面談。加納さんとは1988年ぶりの再開。21年前の記憶がよみがえる。本計画の詳細をお聞きし、すでにある1/50プランそのままで進めるか、私が再検討するかを打診。既存のプランは設備の移動をしないことを前提に進められていた。現場を調査し、90mmほど床上げ(掃き出しサッシュと床を揃る)したいとの加納さんの意向から判断し、既存設備の位置にとらわれずに計画可能と伝える。結果。新たな条件で私からプランを提案することで合意。その後、設計費用について協議。合意にいたり次回設計契約。


●2009.05.12(火) 14:00~16:00 再度現場調査

既存建物の図面は少なかった。斜線制限いっぱいに建てられている様子なので計画次第では天空率で斜線をクリアすることになる可能性もあるので、敷地を平板測量。そして計画階4階の状況をつぶさにチェック。一番気になるのは、4階開口部からの周辺との関係。風の向き。視線の方向。生活する上で毎日つきあうことになる周辺との関わり合いをじっくり観察。4階フロアを歩き回り、具体的なプランを頭の中でつくっては壊しつくっては壊しとスタディする。自分だったらどう生活を組み立てるか。一回り上の加納さんだったら、どのように生活を組み立てるか。頭を回転させ、窓から外を眺めたり、内部をぐるぐる動き回ったり。体全体で計画場所の空気をつかむ。方針は見えた。帰りの車中でも頭の中は4階フロアーを歩き回っていた。









090606.jpg

▼ コメントする

▼ サイト内検索                複数キーワードは半角スペースを挿入