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●2009.04.24(金)13:00〜14:30 初めての現場

4/14にTさんから電話をもらい始動準備開始。現場は都内なので、都内に強いT工業に現調同行を打診。この施工業者さんは横浜に本拠地を置くものの都内の現場はどこでもオッケーなのが心強い。現調日がリフォーム依頼者加納さんの都合で2転3転。そうしているうちにT工業さんの都合が合わなくなる。短期決戦が強いられるこの現場。別の業者さんM建設と同行が決まる。初現場調査。築35年ほどの鉄骨4階建て。建築面積100平米強。4階部分の全面改装。一番気になったのは「アスベスト」。理由を説明し、まずサンプル入手。その後、開口部からの眺めをチェック。周辺の建物とのビジュアルコミュニケーションの様子を確認。私の場合、心地よい生活を組み立てるために、窓を開け放し、どれだけ床面積以上の豊かさを手に入れられるかを大切にする。どんなにきれいに空間を創っても、外から丸見え、よってレースのカーテンを引きっぱなしの生活は耐えられない。昼間も夜もカーテン無しでオープンに外部と繋がることができるようにしたい。それが、人間として五感を退化させず、動物が持つ本能を研ぎ澄ますことができると考えるからだ。ましてや、可能ならばエアコン(冷房)は使いたくない。人間本来の五感を研ぎ澄ますことは、エネルギーを浪費せず、地球にローインパクトなスタイルに繋がると考えるからだ。だいたいの空間と外部とのつながりは確認できた。

蛇足。墨田区でうかつに「おね〜さん。大盛りね!」と頼んではいけない。現場に入る前、急いでラーメン屋に入り、大盛りラーメンを注文した。出てきてびっくり。3玉ほどあるのではないかという特大ラーメンが出てきた。一瞬ひるむも、がしがし喰う。『やっぱり、場所が場所だけに部屋の衆も来るんだろうな。(ぶつぶつ...』。ちょうど国技館で五月場所が始まろうとしていた。元相撲取りだった私のじいさんも若い頃この辺をうろついていたのだろうか。完食し店を飛び出し現場へ向かった。


●2009.04.25(土)

現場調査に同行したM建設のMさんにスケジュールの確認。ざっくり現状をスケルトンにして、再構築するためにはどのくらいの工期が必要か。「1ヶ月あればなんとかなる」との返信。6/末から逆算すると、5月中には実施案をまとめなければならない。私が入る前に整理してあった1/50のプランのまま実施に向かうのが良いか、私なりの提案をするか。悩む。まずは、既存の1/50プランで概算を依頼する。やることは決まっていて「スケルトン→再構築」なので、施工者には悪いが、既存の1/50プランで見積を依頼。私が新たに提案するにしても大まかな数字は変わらないだろうと目論む。まずは、予算に合うのかどうかを検討したい。くわえて、考えていることをすべて施工するとどのくらいの予算になるのかを加納さんに知ってもらいたい。100平米強のワンフロアー再構築と4階までのエレベーター増築が予条件になっていた。アスベストのサンプルも調査会社へ速達。


●2009.04.28(火)

加納さん奥様から電話。現調時ありったけの図面原稿をあずかってきた。この建物、実は奥様の今は亡き父上が設計した建物。おじいさまは下町で宮大工として活躍していたとのこと。奥様の家系はこの道のプロだったのだ。お父様は寺社仏閣の専門設計者だったので住居は得意ではなく、とても使いにくい家でしたと奥様。物心ついたじぶんから、この4階で育ったらしい。奥様は電話で、共用部の電気関係の改修で使えそうな図面はあるかとのこと。参考になりそうな図面をピックアップして送りますと終わる。せっかくなので、再設計し直すかどうかわからないけれど、「すまいの設計アンケート」も合わせて送る。明日からGWなので、GW明けに再度業者さんが現場をチェックし見積作業に確度をあげますと伝える。









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