先日このサイトにコメントいただき触発されて購入したハンク・ジョーンズのCD「ラスト・レコーディング」。これがかなり良いのです。amazonレビューによると「pianoハンク・ジョーンズ(なんと91才!)+baseデヴィッド・ウォン(26才)+drumsリー・ピアソン(29才)」平均年齢49歳のトリオ。老練ハンクジョーンズの壊れてしまいそうな微妙な音はずしと絶妙な安定感に加えて、ベースとドラムに勢いがあるのです。選曲も、50年代のビ・バップにはまった世代であれば涙もの。これが昨年のレコーディングで聞けるのです。それにしても、ハンク・ジョーンズは、「手数が多く、勢いのあるドラマーが好きだったのだ」とあらためて再認識。一度、私が持っているハンク・ジョーンズのアルバムからドラマーだけを引っ張り出して列記してみよう。
久しぶりにジャズに浸っていると、気になることが発生しました。備忘録として列記しておきます。
まずは、プリアンプのフォノ回路のノイズ除去。私の使用しているプリアンプは、SV-722(マランツタイプ)。音的には太く奥深いマッキントッシュタイプよりも、エッジの立ったシャープなマランツタイプが好きなのです。このプリアンプ一度入院したことがあるのですが、その時と同じ症状が発生しました。CDではノイズは発生しないのですが、レコードをかけようと入力セレクタをMCフォノに切り替えると「ガサガサ...ガサガサ...」とスピーカーの中にゴキブリがいるんじゃないかという音が片チャンネルから聞こえてくるのです。しばらく、CDだけを聞いていましたが、我慢ならず前回の退院時に付いてきたカルテを見ながら手術することに。都合良く、都内に出る仕事があったので秋葉原で部品を物色。部品は、ディップマイカコンデンサ(47p500V)。ラジオセンターをうろうろしながら探せないでいると、うちにはないよと言ったお姉さん「ラジオデパートの2階にありますよ」と教えてくれた。意外に素人にはやさしいオタク街でした。翌日、久しぶりに半田ごてを握り交換するとノイズはすっきりと消えました。
左の写真中、下半分の真空管ソケット裏に接ぎ足してある茶色い部品がディップマイカコンデンサ。主治医のキット屋店主によると「ディップマイカは高温と湿度に弱いので劣化した可能性がある」とのことでした。セラミックコンデンサに仕様変更したほうが良いとも。次回のメンテナンスはそうしてみよう。
次に発生したのは、メインアンプVP-3488のノイズ。どうもCDを聞いていると片チャンネルだけ音が鳴らなくなったりするのです。ここしばらく2年ほど地下室に放置していましたので、ボリュームにガリが出たのかと思い開腹。音量ボリュームの中身をムキだし接点を見ると怪しい。接点を強引に接するように工夫し元に戻すも接触不良は回復しませんでした。強引にやったのでボリュームも交換することに。
が。ボリューム裏に記載されていた品番をネットで検索してもまったく見あたりませんでした。やむなく、メーカーにメールをして返答を待ちました。翌朝一番で返信。「うちの製品には、製品番号を入れておりません。セットアップメーカーに確認してください」と。しかし、写真の記号の読み方は添えてくれていました。「544G:製造密番(5:西暦末尾/44:製造週/G:製造場所) 100KAX2(全抵抗値:100KΩ/抵抗変化特性:Aカーブ/抵抗素子数:2連) 」
ここまでわかると、メーカーの製品番号は特定できました。そのメモを手に秋葉原を探索しました。すぐにラジオセンター1階で見つかり、945円/個の特価でした。この入力ボリュームはメーカーサイトによると操作部長さが20mmと25mmの2種類ありどちらの長さがオリジナルなのかわからなかったので25mmの方を買ってきました。が。残念。20mmが正しかったようでした。アルミ製なので、グラインダーで5mmカットしセットアップしました。
交換が終わり音を出してみましたが、がっかり。音の接触不良は治りませんでした。交換前と同じようにボリュームのつまみをぐいっと下方向に力を入れると音が出たりでなかったり。症状は同じでした。そんなことを繰り返していると、ボディを触って力を入れても音のオンオフが発生しました。もしやと思い、ソースの入力セレクタを1から4に換えると音はまったく正常に戻ったのです。原因は、入力セレクタの接触不良でした。遠回りをしましたが、入力ボリュームについて少し知恵が増えたので良しとしましょう。
もうひとつ、半田ゴテを握るついでにチャレンジをしました。私かメインで愛用していた300Bのアンプ(SV-501SE)を恋われて養子に出してしまったので手元にあるVP-mini300BMrk?の音質向上を狙ってみました。501SEもカップリングコンデンサをjensenにグレードアップした際、音がこんなに変わるのか!という経験をしていたので、そのあたりを狙ってみました。
ネットを探っていると「テフロンコンデンサ FTシリーズ byロシア」というものを見付けました。1200円/個が4個なので、だまされても良いかと思い注文しました。しかし、径30mm×長さ72mmとずいぶんと大きいようでした。そのままではシャーシに納まりきらないようですので、底板を底下げして空間を作ってやる必要がありそうです。40mmのスペーサーを秋葉原で購入しました。コンデンサが届き、現物をしげしげ見回しても極性の記述はありません。
極性は無いらしいのですが、501SEのコンデンサを交換したときはたしかキット屋店主から「あっちはそっちにつけて〜」みたいな注意書きが添えられていました。ちょいとググるとやはり、キット屋店主さんの日記にこの類の記述を発見しました。極性はないのですが、電流は高い方から低い方に流れるので素直に巻き軸の方を電圧の高い方に、巻き終わりを低い方に〜のようなことでした。日記にあるようにコンデンサの巻きはじめと巻き終わりをチェックし交換しました。さすがに装着すると大きく、底ふたをスペーサーで底下げするのが、やはり良かったようでした。さながら、狸のようにぶらぶらと4個コンデンサがぶら下がっているわけですが、それはそれで良いのです。現在、エージング中ですが、15〜6時間経った時点で聞いてみました。すると、解像度と定位が俄然良くなったのか、ドラムスのスティックがころころとドラムの上で移動していくのが目に見えるような感じに聞こえました。20時間〜30時間エージングするとびっくりするほど変化が現れるということですので、明日の夕方にはとても楽しみな感じです。
フィルムコンデンサも極性があるそうですね!私も今度は極性に気をつけてみたいです♪
mini300B、501SE、わたしも以前使っていました!
ともに終段300Bの固定バイアスですが、音がここまで変わるのか、というぐらい個性の異なるアンプですね!
コメントありがとうございます。
私は忘れていましたが、極性ってあるみたいですね。コンデンサにも。
この世界は深くて楽しいいい世界です。
今は浸っていませんが、いずれ浸る波が来るように思います。
KONAさんは、真空管オンリーですか?
他の楽しみは何ですか?
ではでは〜